シャフトがゴルファーを選びます。
市場に非常に多く出回る、ゴルフクラブ用のシャフト。その中から、どのシャフトを選ぶのが良いかと言うのは非常に難しい問題だと思います。
自分に合わないシャフトを選んでしまうと、球筋が安定しない、飛距離が出ないなどの様々なマイナス要因になりかねないのが事実だと思います。
そこで、今回はシャフトの比較から特性や、適正なゴルファーのタイプを見ていきたいと思います。
ATTAS COOOL vs. SPEEDER Evo.4
あのプロが使用した事でも話題になった、ATTAS COOOL(アッタス クール)と、叩いても左に行かないと、ハードヒッターにも人気の、SPEEDER Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)を同じヘッドでクラブにして比較をしてみました。
どうせならと、今回はテスト用にヘッドに、2018年2月21日発売になったジオテックの「QUELOT RE18 SLE ドライバー」を使用して行いました。
「QUELOT RE18 SLE ドライバー」に関しては、下記ホームページをご参照ください。
では、早速試打の結果をお話ししたいと思います。
【ゴルフおじさん】の比較試打
既にそれぞれのシャフトは試打インプレッションをアップさせて頂いていますので、ここの詳細はそちらをご確認ください。
・タイミングが取りやすい「圧倒的な走り」を生む、ATTAS COOOL >>>
・勝手に速く振らせてくれる「SPEEDER Evolution IV」 >>>
ここでは、それぞれの特性からくる弾道の変化を中心にインプレッションしたいと思います。
早速ですが、私(ゴルフおじさん)が両方のクラブで試打した弾道計測結果です。
シャフト | 初速 | 打出角 | 打出方向 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 |
ATTAS COOOL
6(S) |
67.35 m/s | 15.78 度 | 1.88 度(左) | 1943 rpm | 149.3 rpm
(フェード) |
255.2 y | 271.9 y |
SPEEDER
Evolution IV 661(S) |
67.57 m/s | 15.56 度 | 2.65 度(左) | 2169 rpm | 253.5 rpm
(フェード) |
257.7 y | 271.5 y |
弾道としては、ATTAS COOOL(アッタス クール)は粗ストレートで、SPEEDER Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)は、軽いフェードの球筋です。
どちらのシャフトも、基本的には少し左に打ち出してフェード方向の弾道になっているのは、私が軽いフェードを意図的に打つタイプのスイングをしている為です。その曲がり幅(湾曲幅)がシャフトの特性で変わっています。
具体的には、シャフトの良く走るATTAS COOOL(アッタス クール)が、よりスクエアで、つかまったインパクトをしている事で左右方向の弾道の動きが(ブレ)が抑制出来ていると考えられます。
従って・・・
シャフトでボールをつかまえたいゴルファーは、ATTAS COOOL
しっかり打って、自分でつかまえたいゴルファーは、SPEEDER Evolution 4
基本的には、この様な選び方になると思います。
【ゴルフおじさん】試打結果の考察
数値上、私(ゴルフおじさん)個人に合っているのは、ATTAS COOOL(アッタス クール)と言う事になります。
ここで終わりにならないのが、ゴルフの楽しい(難しい?)ところで、実際にコースに打っていると「このホールは飛ばしたい」、「左が避けたい」などコースの状況によって目的にする球筋が変わると思います。
それに、「対応しやすさ」を加味して自分に合ったシャフトを選ぶ必要があります。
私が大事にしているのが、感覚的なものになりますが「振り味」です。
「振り味」と言っても、しっくり来ないかもかもしれませんが、振っていて「気持ちよく振れる」、「違和感がない」、「何度でも同じ様にスイングできそう」と感じるクラブってあると思います。それは「慣れ」などではなくシャフトのしなり感が、自分のスイングやしたい挙動にたいして同調してくれているものだと考えています。
それを踏まえて弾道計測結果をもう一度見ますと、SPEEDER Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)は初速が速い事が分かります。この数値は平均値なので自分のスイングに同調してるが故に、ボールを安定してミート出来ている証だと思います。実施に振っていて感じるのは、SPEEDER Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)の方が、若干素直に感じながら振っていました。
但し、この初速の差は僅差なので、上記の様な感覚的な部分も尊重してシャフトを選ぶのが良いと思います。
今度詳しくお話ししたいと思いますが、この辺の感覚との一致させるには「剛性分布」が重要な鍵になってきます。
補足的な・・・(蛇足?)
今回テストに使用したヘッドは、下記のQUELOT RE18 SLEドライバーでした。
ヘッド | SS高 | SS距離 | 重心深度 | 重心距離 | 重心角 | M.I(左右) |
ロフト:9.5度 |
36.4mm | 21.1mm | 36.6mm | 42.8mm | 22.0度 | 4128gcm2 |
※ヘッド重心の意味に関しては、下記にページを見てください。
このヘッドのポイントは、昨今の流行系の大型ヘッドらしい、長めの重心距離が特徴的です。
ヘッドがエネルギーを貯めこみ易い、飛距離系のヘッドとも言える特性を持っているので、このヘッドとのマッチングを考えるときは、シャフトにある程度、仕事をしてもらって、つかまえていく事も考えた方がいいと思います。(結果的に飛距離が安定しやすい傾向があると思います。)
今回テストしたシャフト2種類共に、まったくつかまらないシャフトではないので、私個人的にシャフトを選ぶ場合は、SPEEDER Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)の757(Xフレックス)かな~と思います。(現在のマイクラブのシャフトも同じEvo4 757のXです)
シャフトラボ(USTマミヤ)公式ホームページ https://ustmamiya.jp
フジクラシャフト公式ホームページ http://www.fujikurashaft.jp/
QUELOT(クロト)ブランドページ http://www.quelot.com/
ジオテックゴルフなら、シャフトラボ(USTマミヤ)・フジクラシャフト製のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。