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「ジオテックゴルフ クロト RE UH(QUELOT RE UH)」とは・・・
ジオテックゴルフの大人気ブランドの「クロト(QUELOT)」に新しく発売された、ユーティリティ「クロト RE UH(QUELOT RE UH)」の徹底試打レビューを行います。
「クロト(QUELOT)」ブランドの歴史は古く(15年以上?)、歴代のモデルはのジオテックゴルフの最高級ブランドとして当時の新しい素材や技術を惜しげもなく投入して、多くのゴルファーに圧倒的なパフォーマンスを提供してきました。
ちなみに、ジオテックゴルフでは以前、多くのユーティリティヘッドで、ウッド用シャフト(8.5mm tip)を使う事が前提にしたヘッドが多かったですが、近年はアイアン用シャフトを使う事が主流になってきたため、その区別をする為にも、近年のモデルでは、アイアン用シャフトを使用するユーティリティヘッドを意味する「UT」又は、「UTH」(UtilityHybridの略)をつけて呼称しております。
それでは、しっかりクラブを見ていきたいと思います。
「クロト RE UH(QUELOT RE UH)」メーカー公式サイト
「クロト RE UH(QUELOT RE UH)」って、どんなヘッド?!
ジオテックゴルフのフラッグシップブランドである「クロト(QUELOT)」の最新フェアウェイウッド「クロト RE UH(QUELOT RE UH)」の試打を行いました。
クロト RE UH(QUELOT RE UH)
”カスタムが選ぶから、「創造」へ変わる。”
確かな打出しコントロール、ピンをデッドに攻めていく
近年の「アイアンのストロングロフト化」や、「フェアウェイウッドの大型化」など、ユーティリティの前後に来るクラブの特性が大きく変わり、ユーティリティに求められる役割・性能・やさしさも変わっています。
私(ゴルフおじさん)は、どちらかと言うと、ユーティリティは、「悪いライからでも打つ」、「球を曲げながら、比較的長い距離を打つ」などに主眼を置き、クラブセッティングをしてきました。
しかし、ドライバーに代表される様に「曲がらない=正義」的な、セッティングが多く、スコアアップに多大な好影響を与えている、今どきのクラブセッティングにおいて、「真っ直ぐピンに向かって打って行く」というシンプルな性能が、求められると思います。
そこで、慣性モーメントを大きくし、ライ角とフェースアングルの最適化で、構えた方向に的確にイメージ通り打ち出しやすく、ピンをデッドに狙っていけるのが「QUELOT RE UH」です。
【スペック】
番手 | ロフト角 | ライ角 | ヘッド重量 | フェース角 | フェース高 | 体積 |
H2 | 18.5度 | 59.0度 | 230g | オープン1.0度 | 33.0mm | 137cm3 |
H3 | 20.5度 | 59.5度 | 235g | オープン1.5度 | 32.5mm | 134cm3 |
H4 | 22.5度 | 60.0度 | 240g | オープン2.0度 | 32.0mm | 131cm3 |
H5 | 24.5度 | 60.5度 | 245g | オープン2.5度 | 31.5mm | 128cm3 |
【ヘッドプロフィール(H2計測データ)】
重心高 (SS高) |
有効打点距離 (SS距離) |
重心深度 | 重心距離 | 重心角 | 左右MOI |
23.0mm | 9.7mm | 26.2mm | 38.5mm | 20.0度 | 2853gcm2 |
ちなみに、今回の試打クラブのシャフトは、真っ黒でインスタ映えない(?! ごめんなさい <m(__)m> )けど、高い性能の「プロトタイプ RFエボ ツアー ハイブリッド用」のSフレックスにて行いました!
「クロト RE UH(QUELOT RE UH)」試打開始です!
今回の試打は、ウェイト交換(5種類×4ヵ所)で「625通り」のセッティングが可能な、ヘッドだったので、私(ゴルフおじさん)に合いそうなセッティングを探しながら、3球ずつ計測してその中で、私(ゴルフおじさん)にあったセッティングの結果をご紹介させて頂きます。
試打結果は、こんな感じでした
ボール初速 | 60.9 m/s |
ミート率 | 1.51 |
打出角 | 15.3 度 |
バックスピン | 3004 rpm |
平均飛距離 | 237.6 ヤード |
最大飛距離 | 239.1 ヤード |
飛距離のブレ | 3.1 ヤード |
方向性のブレ | 4.4 ヤード |
※試打の平均データです
【ウェイトセッティングは・・・】
▼ノーマルセッティング(購入時)▼
▼「ゴルフおじさん」に一番合ったセッティング▼
私(ゴルフおじさん)に合っていたのは、ヘッド前方に重量を寄せた、重心深度を浅くしていく様なセッティングです。
【計測結果をみて・・・】
今回の試打は、「QUELOT RE FW(過去記事)」の後に行ったので、フェアウェイウッドと同じ様に後方に重量を寄せると良いと思い、試打もおこない最大飛距離はもっと飛んでいたのですが、左右の打出し方向を安定させるように振りやすかったので、今回のセッティングに軍配を上げました。
重心が浅くなった事で、私(ゴルフおじさん)的にはフェースローテンションのコントロールがしやすくなった(好みに合った?)のだと思います。
【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)
【見た目・デザインについて・・・】
ソール面は、交換式ウェイト4個がとても目を引くデザインで、ソールのPVDと艶消し塗装のコントラストが良い感じです。
もう一つ目を引くのが、ソールのリーディングエッジ側に、トゥからヒールまでいっぱいに広がる「スリットソール」です。近年のカチャカチャタイプでは出来ない(当たり前ですが・・・)拘りポイントでもあると思うので、色々と期待しちゃいます!!
【アドレスしてみて・・・】
アドレスした際の第一印象は、独特なボリューム感のあるクラウン形状から、投影面積以上に立体的なボリュームを感じることができ、アドレス時に安心感があり、左右は勿論、上下方向の打点のブレを心配(シビアに感じない)する必要がない様に思えるので、従来モデルにはない安心感があります。
【実際に打ってみて・・・】
実際に試打スタートです。
打ってみて、最初に感じたのは「やわらかく、厚い」打球感です。
まるで、軟鉄鍛造のアイアンをジャストミートした様な心地よい打球感が、多少ミスヒットしても、良い打感を感じられるので打っていた本当に心地よかったです。
打った球は、高弾道で兎に角、真っ直ぐ飛んでいきました。正直なところ、ゴルフが上手になったのかと錯覚するほどでした(笑)
ほぼ真っ直ぐな力強い球筋で、サイドスピンが非常に少なく、「ゆったりと飛んでいる」様に見えるので、バックスピンも適正で力強く飛んでいる事を実感できました。
弾道の再現性が高いので、グリーン周りの状況に関わらず200ヤード以上のグリーンでも躊躇なくクラブを抜きたくなる様な思いにさせてくれます。
ユーティリティとして非常に良いとポイントとしては、フェースの設計、スコアライン、スリッドソールなどの効果からか、上下の打点のブレにつよく、私(ゴルフおじさん)的には特に下への打点のブレに強く感じ、ミスヒットしても飛距離のロスが少なかった事もポイントだと思います。
また、この打点のブレに対する強さ(寛容性)を活かした結果として、弾道高の打ち分けがしやすかったです。アゲンストなどで低いボールを打ちたい時も、ロフトを立ててインパクトさせた際にも打点がブレがちですが、多少下目でインパクトしても、期待通りの球筋で打っていけるので、非常に強い武器になると思います。
打ちやすさを更に向上させるため、この「クロト RE UH(QUELOT RE UH)」は重量セッティングの幅が広く、様々なクラブセッティングが可能になています。
番手 | ロフト角 | 標準ヘッド重量 | 最軽量 セッティング |
最重量 セッティング |
H2 | 18.5度 | 230g | 204g | 238g |
H3 | 20.5度 | 235g | 209g | 243g |
H4 | 22.5度 | 240g | 214g | 248g |
H5 | 24.5度 | 245g | 219g | 253g |
上記表を見て頂くとわかると思いますが、重量セッティングが非常に幅広く、クラブを長くする事、短くする事は勿論、2本のユーティリティを同じレングスにする事も可能です。
また、ユーティリティはクラブセッティング全体のクラブ重量フローからすると軽くなりがちであり、違和感を感じてユーティリティを苦手に感じているゴルファーも多くいますが、ヘッド重量の変更で、今まで以上にシャフト重量の選択肢を増やすことができ、クラブ重量を調整する事が可能になります。
【ゴルフおじさん的、クラブセッティング・・・】
私(ゴルフおじさん)は、ユーティリティの前後のクラブが「5W」と「4番アイアン」なので・・・
H3(20.5度):ウェイトを変更して、10g、10g、6g、6g(ヘッド重量:235g)
低く打ち出し飛距離を出す事もしやすいので上記の様に調整して、この1本をバッグに入れたいです。
シャフトは、「プロトタイプ RFエボ ツアー ハイブリッド用」は、クセが無く扱いやすいので、これ一択です。 フレックス迷うけど・・・(笑)
ここだけの話・・・
このシャフトめちゃくちゃオススメです!
なんで、こんなに良いシャフトがこんなに安いのかと、私も疑問なくらいです!(6,600円 2024年2月時点)
リンクはっちゃおう・・・
「プロトタイプ RFエボ ツアー ハイブリッド用」
商品説明URL https://www.geotechgolf.com/products/detail/48624
【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】
- 真っ直ぐ打ちやすいこと。
- 打感が気持ちいこと。
- クラブ重量を変えられるので、セッティング自由度が高く長く使えること。
【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】
- ボールを意図的に、大きく曲げたいゴルファーには向かない。
- ややボリューム感があるので、深いラフなどからシャープに打って行きにくい。
【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!
・積極的にセカンドショットで攻めたいゴルファー。
・ユーティリティはやっぱりやさしい方が良いゴルファー。
・ギアを長く使っていきたいゴルファー。
クラブセッティングの自由度が非常に高いので、ゴルフの熟練度や、体力的な変化に応じてセッティング(シャフト含めて)を変えるなどして、高いパフォーマンスを長い期間維持できると思うので、長く使って自分色にチューニングしていけたらゴルフがより楽しくなると思います。
ジオテックゴルフ公式ホームページ(クロト RE UH(QUELOT RE UH) 商品詳細ページ):https://www.geotechgolf.com/
ジオテックゴルフなら、各社のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。