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VENTUS(ベンタス)シリーズ第3弾「VENTUS TR(ベンタス TR)」とは・・・
「2022年!獲れたてシャフト徹底試打レビュー」徹底試打の第2弾は、2022年3月17日発売の、「VENTUS TR(ベンタス TR)」を取り上げます!
プロにもアマチュアにも絶大な品気を誇る、「VENTUS シリーズ(過去記事)」に新技術を盛り込んだ「VENTUS TR」が登場しました。
今までの「VENTUS シリーズ(過去記事)」との違いが、皆様も気になる所だと思います。
ご協力を頂いて、徹底的に試打しましたので、試打レビューをしてみます。過去の「ベンタス(VENTUS) シリーズ」との比較も合わせて行ったので、その辺は別の記事でご紹介させて頂きます。
「VENTUS TR(ベンタス TR)」って、どんなシャフト?!
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 | レングス |
VENTUS TR 5 | R | 58.0g | 3.5 | 中元 |
46 |
S | 58.0g | 3.3 | |||
VENTUS TR 6 | S | 68.0g | 3.1 | ||
X | 68.0g | 2.9 | |||
VENTUS TR 7 | S | 77.5g | 2.9 | ||
X | 78.5g | 2.7 |
世界中のトッププロから信頼を勝ち得た安定性を次のレベルに
優れたボールコントロール性能を実現した「VelocoreTechnology」がさらに進化。
最外層に開繊クロス材を採用することにより、中間部の剛性を高め、さらなる安定性を追求。
ツアーからのフィードバックをもとに生まれた新しいVENTUSの誕生です。VeloCore Technology
既存VENTUS BLUEと同じくVeloCore Technologyを搭載。超高弾性70tカーボンと高弾性カーボンをバイアス層に積層することで、オフセンター時のヘッドの捩れを抑制し、優れたボールコントロール性能を実現しています。さらに、シャフト先端の高い曲げ剛性がボール初速の最大化を生み出しています。Bi-axial Spread Tow material
最外層に独自の開繊クロス材を採用。中間部の捩れと曲げの剛性を高める事により、VeloCoreテクノロジーの最大の効果である球の散らばりを更に向上。※藤倉コンポジット社ホームページより引用
「VENTUS TR(ベンタス TR)」試打開始です!
今回は、ジオテックゴルフの「GT9 SLE」ドライバー(カチャカチャ式)の9.5度を使用して試打を行いました。
【ヘッドのご紹介】
ジオテックゴルフ GT9 SLEドライバー "圧倒的な飛び+やさしさ"シャフトアダプタ式の最新モデルで、広いスイートエリアと高いエネルギー伝達効率、拘りの打感で、高い評価を頂いています。 |
試打結果は、こんな感じでした。
ボール初速 | 70.11 m/s |
打出角 | 15.16 度 |
バックスピン | 1931 rpm |
平均飛距離 | 281.3 ヤード |
最大飛距離 | 283.5 ヤード |
飛距離のブレ | 3.9 ヤード |
方向性のブレ | 17.2 ヤード |
※試打の平均データです
弾道を見て頂くとわかると思いますが、2球フェードが強く出てしまったボールがありますが(これは、スイングの問題と・・・)、極々軽いフェードからフェードのイメージで均一しているので、コースでの使いやすさは抜群な結果になっているのが分かると思います。
恐るべし、さらに進化した「VELOCORE(ベロコア)」!!
【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)
試打のレポートの前にまず、スペックでは見えにくい今までの「VENTUS シリーズ」との違いをお伝えします。
今回も他のシャフトと同条件になる様に同じ長さでクラブを作りましたが、バランス(スイングウェイト)が、いつもより1.5~2ポイント軽く出た事です。
この傾向は重くなる程(7になると)より強く出てきます。(カウンターバランスになっています)
本題に入ります。試打を開始した際に、ワッグルでもわかる変化は前述の通り、バランスからくる部分として軽く感じた事です。
また、素振りを始めると明らかに「VENTUS Black(過去記事)」や「VENTUS Blue(過去記事)」とは全く別物と感じました。
簡単な言葉で行ってしまうと、非常に良い意味で「フジクラシャフトらしい!」テイストが足された印象です。それは、実際にボールを打ち始めても変わることはありませんでした。
ウォーミングアップがてら軽めにボールを打って行くと、不思議(本当に)なくらいボールが真っ直ぐ飛んでいきます。「あっ!」と思う様なオフセンターヒットでも極端に曲がる事もなく飛んでいきます。この異常なまでの直進性にも驚かされたんですが、それ以上に驚いたのが・・・
「んん!? 初速速くない?! 飛んでない?!」
初速が速くて、飛距離もでるんです!!
こんなウォーミングアップのあとに、本気モードでショット開始しましたが、嫌でも期待が膨らみ「ちょっと力が入って、右に2発・・・」が前述のミスの言い訳です(笑)
今度こそ本題に入ります・・・(前置きが長くてすみません)
剛性曲線を見ると、「VENTUS Black(過去記事)」と「VENTUS Blue(過去記事)」の中間的に見えますが、それぞれタイミングの取り方も全然違うシャフトですので、中間という表現では表せませんが、中間なんです・・・?!
中間と言うか、「いいとこどり+α(アルファ)」って感じです。この「α(アルファ)」が、まさに「フジクラシャフトらしい!」です。
「ベンタス ブラック」のテンポよく軽快に振りぬける感覚と、「ベンタス ブルー」の手元でのタイミングの取りやすさを持ちつつ、インパクト直前でヘッドを加速させて「勝手に」分厚いインパクトにしてくれる(ここが「フジクラシャフトらしい!」ところです)ので、初速も速く(今回のテストでは平均70m/sを超えています)尚且つ、つかまりも程よくコントロールしやすいので、正当進化と言うか、「ベンタス」と「スピーダー」が融合した「VENTUSPEEDER(ベンタスピーダー)」とでも言うような感じです。
私(ゴルフおじさん)的には、先端が加速するシャフトは加速する際に、「重み」を感じるのでフレックスを上げるなどの対応をするのですが、この「VENTUS TR(ベンタス TR)」は前述の通りバランスが軽く出る(カウンターバランス)ので、そこを上手く相殺出来ているのが「流石!フジクラシャフト!!」と勝手に思っています。(メーカー様の意図と違うかも知れませんが・・・)
【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!
このシャフトは、多くのゴルファーに食わず嫌いせずに試打して頂きたいと思うくらいいいシャフトだと思います。
勿論「VENTUS」なので、ある程度のヘッドスピードやミート率は要求するかもしてませんが、オフセンターヒットに強い事も鑑みると・・・
・しっかり打ってボールを安定させたいゴルファー。
・やや飛距離重視ながら、フェアウェイキープ率を高めたいゴルファー。
・肝心なところで、急にボールがすっぽ抜ける事がお困りのゴルファー。
こんなゴルファ以外にも、マッチゴルファーは凄く多いと思いますので、是非試打してみてください。
藤倉コンポジット公式ホームページ https://www.fujikurashaft.jp/
ジオテックゴルフ公式ホームページ(VENTUSシリーズ リストページ):https://www.geotechgolf.com/
ジオテックゴルフなら、各社のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。