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「PROTOTYPE RF EVO Tour Hybrid(RFエボ ツアー ハイブリッド)」とは・・・
「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2024年の第7弾は、ユーティリティ専用シャフトの、ジオテックゴルフ「PROTOTYPE RF EVO Tour Hybrid(RFエボ ツアー ハイブリッド)」を取り上げます!
ジオテックゴルフの超ハイコスパで人気の「PROTOTYPE RF EVO」シリーズの中上級者向けユーティリティ用シャフトとして発売された隠れた人気モデル、「PROTOTYPE RF EVO Tour Hybrid(RFエボ ツアー ハイブリッド)」です。
ただし・・・
「インスタ映えないです・・・」
昨今、「インスタ映え」などと言われて久しいですが、その逆を行くあたりが、「隠れた人気モデル」の所以です。
ちょっと話がそれましたが、プロゴルファーも惚れ込む性能を、しっかりと試打をしてレポートしていきたいと思います。
「PROTOTYPE RF EVO Tour Hybrid(RFエボ ツアー ハイブリッド)」って、どんなシャフト?!
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
PROTOTYPE RF EVO Tour Hybrid |
SR | 85.0g | 3.4 | 元 |
S | 87.0g | 3.4 | ||
XS | 89.0g | 3.3 |
ハードヒッターの方向けのボール初速向上にフォーカスした設計。
速いヘッドスピードでもスイング挙動を安定させ、しなり戻りのエネルギーを最大限に活用させる事で、スイングパワーを高効率でボールへ伝達。
シャフト全域の剛性分布を滑らかに設計しつつ、重量配分とねじれ剛性を最適化する事で、均一性の高い安定したスイング軌道を可能にしました。
ハードヒッターの方や、トップでの切り返しが早い方でも、飛距離を落とすことなく弾道をコントロールできタイミングの取り易い
一気に振り抜ける振り心地を獲得できます。
※ジオテックゴルフコンポーネント社ホームページより引用
スペックから読み取れる部分としては、元調子でありながらトルクが大きい目である事が他社モデルと違うポイントだと思います。
「PROTOTYPE RF EVO Tour Hybrid(RFエボ ツアー ハイブリッド)」試打開始です!
今回は、ジオテックゴルフの「GT BLACK UH」ユーティリティ(カチャカチャ式)の3番(21.0度)を使用して試打を行いました。
【ヘッドのご紹介】
ジオテックゴルフ GT BALCK UH
残り200ヤードは、ピンに寄せる距離になる。やや大き目なボディーサイズにすることで、「拾いやすさ・安定性・最適スピン」を実現。 |
試打結果は、こんな感じでした・・・
ボール初速 | 58.6 m/s |
打出角 | 17.9 度 |
バックスピン | 2,646 rpm |
平均飛距離 | 229.9 ヤード |
最大飛距離 | 233.2 ヤード |
飛距離のブレ | 8.1 ヤード |
方向性のブレ | 8.4 ヤード |
※試打の平均データです
【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)
【見た目・コスメについて・・・】
前述の通り、今どきのシャフトとは違い、「映えない」デザインかもしれませんが、マットな黒とチャコールグレーの明暗だけでデザインされているシンプルでかっこいいと、私(ゴルフおじさん)的には思っています。
「そのシャフトなに?」と言うような会話にはなりませんが、密かに秘めたような感じなので、奥ゆかしい隠れた人気者ということで・・・
裏挿し(ロゴ下)すると、手元がマットな黒で、中間より先がチャコールグレーになっており、シンプルなデザインでありながら、クラブを短く見せてくれる効果もある優れものです!
「流石、隠れた人気者!」
【ワッグルしてみて・・・】
元調子らしく、1拍(0.5拍?!)遅れてヘッドがついてくる感じで、ダイナミックゴールドの様なシャフトとのセッティングの相性の良さを感じる印象です。
バランス的な部分では、80gくらいのシャフトにありがちな「手元が軽く感じる」などのフィーリングもなく、重み感が全長に感じられ、勝手な挙動が抑えやすような雰囲気を感じました。
ここは、シャフトのバランスポイント(カウンター気味?)が機能しているのだと思います。
【実際に打ってみて・・・】
まずは、ウオーミングアップ程度に軽く数発打って行くと、感じた事は「余計なことはしない」というこの一言に尽きます。球筋を操りたいゴルファーにとっては非常に大切なポイントだと思います。
打出し方向も自然とストレートに出ていき、ボールの曲がり幅も狭くグリーンに打って行くには、とても打ちやすそうな予感です。
ここから、本気モードの試打に入ります!
結果から言うと、
「クセが少ない」を言い換えると、「余計なことはしない」かもしれませんが、あくまでもしないのは「余計なこと」であって、タイミング(間?)を取ってくれたり、しっかりとインパクトで押し出してくれるなど、「少し手伝ってくれる」というか、「静かに見守ってくれる」頼もしい存在に感じました。
私(ゴルフおじさん)が感じたイメージを図解してみました・・・・
ユーティリティというクラブは、その性質上、他のクラブよりも使用する状況が多種多様で、状況に応じたショットを打つ必要があります。それは、打たなければいけない距離が違ったり、ボールを曲げなくてはならない、ライが悪いなどです。
求められることが多い状況で、いいショットの確立を上げるには大きく分けて2個の考え方があると思います。1つ目は「とにかくやさしいクラブを使う」。2つ目は「プレイヤーの意図を最大限反映するクラブを使う」だと考えます。
そこで言えば、この「PROTOTYPE RF EVO Tour Hybrid」は間違いなく後者であって、お助け要素は少ない代わりに、黙って言う事を聞いてくれる良い相棒と言った感じです。
飛距離性能も、「シャフトが飛ばしてくれる」という要素は少ないと思いますが、プレイヤーが振った分だけ飛んでくれるので、飛距離のコントロール性が非常に高いと思います。
ボールの曲がり(フェード、ドロー)も同様で、様々な意味での操作性の高さが、中上級者を満足させるポイントだと考えます。
また、特筆すべきはポイントとして忘れてはいけないのが、スペックの紹介の際にも少し触れた「やや大きいトルク」だと思います。
トルクはよく、「自動車のハンドルの遊び」と例えられることがありますが、私(ゴルフおじさん)も、その様に考えており、特に切り返しの時に「ミスをあいまい」にしてくれる効果があると考えています。
そのあいまいさが、いつもと違うタイミングや、方向に切り返してしまっても、「あっ!」と思ってそれに反応することが減り、結果的に最後まで躊躇なく振り切れる為、多少のミスでも結果的にショットとしては好結果に導いてくれます。トルクには他の効果もありますが、私(ゴルフおじさん)的にはこの、「ハンドルの遊び」の部分は、多種多様なショットを求められるユーティリティには、とても大切だと思います。
【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】
- 余計なことをせずに、クセが少ないこと。
- トルクがやや大きく、振り切りやすいこと。
- コントロール性(特に飛距離)が高いこと。
【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】
- オートマチックに飛ばしたり、つかまえたりはしてくれない。
- リニア(敏感)な挙動は、得意でないこと。
- インスタ映えないこと・・・。
【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!
色々書いてきましたが中上級者に限らず、これからスイングを固めていきたいゴルファー等にも使っていただきたいので、多くのゴルファーに、このシャフトの良さを体験して頂きたいです。
・スイングなりのショットで安定させたいゴルファー
・様々なショットを打ち分けたいゴルファー
・グリーンを戦略的に攻めていきたいゴルファー
こんなゴルファーに特におすすめできるシャフトだと思います。
ジオテックゴルフ商品詳細ページ: https://www.geotechgolf.com/
ジオテックゴルフ公式ホームページ:https://www.geotechgolf.com/
ジオテックゴルフなら、シャフトを多数ラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。