シャフト徹底試打レビュー「TRAVIL IRON（トラヴィル トラビル）」編

「TRAVIL IRON（トラヴィル トラビル）」とは・・・

「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2023年の第４段は、2023年7月20日発売の、「TRAVIL IRON（トラヴィル トラビル）」を取り上げます！

既に有名女子プロも、この商品のプロトタイプ版（外観のみ相違）を、試合で使用している記事などが出ているので、ご存知の方も多くいられると思いますが、ついに一般販売を開始になりますので、その発売を前にメーカー様のご協力のもと、全重量帯、全フレックスの試打を行いました。

私（ゴルフおじさん）の腕前を棚に上げての評価になりますので、何卒温かい目で読み進めて頂けると幸いです。更に加減などしないで私（ゴルフおじさん）が振りたいスピード（通常のマイクラブと同じ力感）で打っているので、自分に合っているあっていないが露骨に出ていますので、ご了承ください。

「TRAVIL IRON（トラヴィル トラビル）」って、どんなシャフト？！

ボールを狙ったところに止めるのに必要な要素である落下角にフォーカスした新しいアイアンシャフトの登場です。数多くのツアープロによるテストを重ね、落下角、フィーリングともに高いレベルで製品化することができました。カーボン、金属、ゴムをコンポジットすることにより、なめらかな打感としなり戻りを緻密にコントロール。より上から狙える弾道を手に入れてください。

狙ったところにボールを止めるために重要な要素が落下角（Landing Angle）です。スピン量や打ち出し角以外に、近年弾道計測器が普及し明確になった要素の一つです。ツアープロはグリーンを狙うショットで落下角を重視しています。より上から狙うためにどのようなシャフトが必要か。そこからTRAVILの開発はスタートしました。

※藤倉コンポジット社ホームページより引用

「TRAVIL IRON（トラヴィル トラビル）」試打開始です！

今回は、ジオテックゴルフの「GT-X Hosel Adapter #7」試打専用（カチャカチャ式）アイアン（ロフト：31度）を使用して試打を行いました。
ヘッドが全く同一なので、厳密にシャフトの違いを体感できます。

アイアンシャフトの試打をご検討の、ゴルフ工房様やフィッティングスタジオ様、是非ご検討ください。専用アダプタも非常に安価になっています。
と、ちょっとアピールを・・・

【ヘッドのご紹介】

ジオテックゴルフ　GT-X Hosel Adapter #7 物理的な性能だけでなく、感覚的要素も追求し、調和をコンセプトに、ソフトな打感のS20C軟鉄鍛造ワンピース構造で、物理的な性能だけでなく感覚的要素も追求したアイアン。 この人気モデルと同じ形状、同じ重量でアダプタ式（カチャカチャ式）にした試打専用アイアンです。

試打結果は、こんな感じでした。

※試打の平均データです

数値だけだとイメージ掴みにくいかもしれませんので、気になる項目に色を付けてみました。
初速などは、やはり軽いシャフトの方が有利で、打出し角もその傾向はあると思いますが、私（ゴルフおじさん）のスイングですとシャフトの特性を生かしきれなくなる「閾値（いきち）を超えた」様な現象が出ていると思います。それは、初速や打出角もそうですが、球がばらついていくところにも、顕著に出ていると思います。

詳しく書く前に、皆さんも十分ご理解いただけると思いますが、アイアンは飛距離ではないので、そこのところは、くれぐれもご理解ください。

【ゴルフおじさん】的な試打レポート（めっちゃ主観です）

前述の通り、今回はアイアンシャフトなのですが、私（ゴルフおじさん）の腕前（いつもより軽いアイアンなので・・・　と言い訳を・・・）がという突っ込みはなしでお願いします(笑)

今回試打をしていて、１本（重量×フレックス）が不思議なくらい気持ちよく、違和感がなく打てたものがありました。この１本は私（ゴルフおじさん）的には、めちゃくちゃ好きなしなり感で、異常なまでの完成度の高さに感じました。

何はともあれ、まずは実際のショットの結果を見ていただきます。

【全弾分布と分散エリア】

見ていただくとすぐに、その１本はばれてしまうと思いますが、結果として「TRAVIL 105(S)」が圧倒的に飛距離も方向性も安定感があり、振っていて安心感がある、結果となっています。マイクラブは「DynamicGold S400」なので、打つ前は「TRAVIL 115(S)」か、「TRAVIL 115(X)」がベストであろうと思って打ち始めましたが、私（ゴルフおじさん）的には驚きでした。

「TRAVIL 115(S)」と、「TRAVIL 115(X)」も、縦（飛距離）のブレが少なく、左右（方向性）のブレは慣れで収まると思いますが、「TRAVIL 105(S)」の安心感と結果からして、私（ゴルフおじさん）のジャストフィットは、「TRAVIL 105(S)」だと思います。
当たり前のことですが、改めて試打をする重要性を痛感しました（汗）

私（ゴルフおじさん）の結果はさておき、シャフトの感想を書きたいと思います。

見た目は艶消し黒を基調としてシンプルなデザインで私（ゴルフおじさん）的にはバッチグーです。構えた時は何もデザインが無く真っ黒になるので、反射もなくシャフトに、ギャラリーが写り込むことがないので、集中しやすいです。

あっ！？　ギャラリーが居ることないや・・・(笑)

でも、ヘッドなども艶消しになっているのは、「プロがギャラリーが写り込むのを嫌がって・・・」と言う様な話を聞いたことがあるので、プロの意見からもくるデザインなのではないでしょうか？（※勝手な推測です・・・）

打ってみるとアイアン用のカーボンシャフトでは、あまりないタイプで、手元でしなりを感じられるというか、手元でタイミングを取れるので、私（ゴルフおじさん）的には切り返しでタイミングが取りやすく、スイング全体でバタバタせず、自分の意図をショットに反映させやすく、再現性が高いと感じました。（上の図では、ばらけていますが・・・）

それでいて、打出角が安定して高いので、バックスピンに頼り過ぎない高弾道になり、飛距離を出しつつも高さでボールを止められるような、ショットが打てると思います。
私（ゴルフおじさん）的には、謳い文句通りで少し気持ち悪いですが、本当にそう思えました。

それと全体を見た時に、「TRAVIL 115 と TRAVIL 105」、「TRAVIL 95 と TRAVIL 85」では、フレックス展開が変わっているのもありますが、味付けが違うよう感じがしました。「TRAVIL 95 と TRAVIL 85」の方が若干、初速方向（？）、打出角を増やす方向（？）に振っているように、シャフトの挙動の違いを感じました。
これは、対象ヘッドスピードに合わせた設計で、打出し（初速、打出角）を適正化するためのものだと思いますが、「TRAVIL 105」と、「TRAVIL 95」で迷う場合はフレックスも含め、試打をして慎重に選択するといいと思います。

他のシャフトとの違いも気になりますので、今回は私（ゴルフおじさん）が打って結果が良かった、「TRAVIL 105(S)」と比較したいと思います。比較対象は重量も近い、「MODUS 120(S)」と「DynamicGold 120 S200」と比較になります。

【他モデルと分布比較】

※試打の平均データです

私（ゴルフおじさん）の技量の問題もあるのですが、「TRAVIL 105(S)」は飛距離と高さが高い次元でバランス出来ています。もちろん、数値ではでないスチールならではのフィーリングの違いはありますが、「TRAVIL」は手元が硬い感じがしないせいか、普段DynamicGoldを使っている私（ゴルフおじさん）にとっても、振っていて違和感は全くなかったです。それなので、DynamicGold（ダイナミックゴールド）や、MODUS（モーダス）からの移行も違和感なく出来ると思います。

一般の方には関係ない話ですが・・・
私（ゴルフおじさん）は、試打クラブの組立てもするのですが、シャフトを切った際に「ガーリックシュリンプ？！」の様な美味しそうな香りがした気がするので、組立て作業を行う工房様は、ごはん片手にシャフトカットしてみてください(笑)　

※ゴルフおじさんのつぶやきです（笑）

【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ！

ここまで色々書かせて頂きましたが、今まで「アイアンのシャフトは、カーボンだと合わない・・・」と言うゴルファーに、是非試してみていただきたいです。

・速く高く打ち出してしっかり番手の距離を出したいゴルファー。
・上からボール落として、高さでグリーンに止めたいゴルファー。
・カーボンシャフトを試したが、硬く感じて振りにくく感じてしまったゴルファー。

藤倉コンポジット公式ホームページ　https://www.fujikurashaft.jp/

ジオテックゴルフ公式ホームページ：https://www.geotechgolf.com/

ジオテックゴルフなら、各社のシャフトをラインナップしておりリシャフト（シャフト交換）なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。