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「TOUR AD VF(ツアー AD VF)」とは・・・
「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2023年の第7段は、2023年10月6日発売の、「TOUR AD VF(ツアー AD VF)」を取り上げます!
グラファイトデザイン社の「TOUR AD」シリーズは、多くのプログルファーにも愛用され、上級者を中心に多くのゴルファーに支持されているシリーズです。
その中でも、20年近く前のシャフトではあるのですが、私(ゴルフおじさん)にとって「ゴルフを変えた」と言っても過言ではない、「TOUR AD I-65」と言うモデルがありました。
※画像が荒くて申し訳ありません・・・
このシャフトは、「TOUR AD I-65」と言う名前ですが、シャフト重量も72gあり、トルクも2.2度(※当時は超低トルクブーム?)、調子は「TOUR AD VF(ツアー AD VF)」と同じ中元調子という、まさにヘビー級のシャフトでしたが、私(ゴルフおじさん)的には当時最強の飛距離性能を持っていたと思っていたシャフトです。この印象が強く、数年前にもメーカー様に「入手できないか」と問合せをした程です(笑)
で、なんでそんな話をしたかと言いますと・・・
お察しの通り、TOUR ADとして長年封印してきた(?勝手な推測です)赤と黒のカラーリング、調子も「TOUR AD I-65」と同じ中元調子・・・
これだけ聞いただけで、「あれでしょ!?」と確信しました(完全に妄想です)。
そんな私(ゴルフおじさん)が勝手に妄想を膨らませて、発売を楽しみにしていた、「TOUR AD VF(ツアー AD VF)」をいつも以上に気合を込めて、試打を行いましたので、じっくりとレビューしていきたいと思います。
「TOUR AD VF(ツアー AD VF)」って、どんなシャフト?!
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 | レングス |
TOUR AD VF-4 | R2 | 46.0g | 5.6 | 中元 |
46 |
R1 | 46.0g | 5.5 | |||
S | 47.0g | 5.5 | |||
TOUR AD VF-5 | R2 | 55.0g | 4.3 | ||
R1 | 55.0g | 4.3 | |||
S | 56.0g | 4.3 | |||
X | 59.0g | 4.3 | |||
TOUR AD VF-6 | SR | 64.0g | 3.3 | ||
S | 65.0g | 3.3 | |||
X | 67.0g | 3.3 | |||
TX | 68.0g | 3.3 | |||
TOUR AD VF-7 | S | 74.0g | 3.0 | ||
X | 75.0g | 3.0 | |||
TX | 77.0g | 3.0 |
強く叩けて軽やかに振り抜ける元調子進化系
手元部にトレカ®M40Xを採用し、振り遅れやもたつきを抑え、強くシャープに振り抜きやすく、タメの強い切り返しでもスムーズな挙動でタイミングが取りやすい設計。先端から中間部にかけては、しなりと強靭さを備えたトレカ®T1100Gを広範囲に採用。エネルギー伝達を最大化し、打点の散らばりやスピン量を抑え、ボール初速UPへ導く。
※グラファイトデザイン社ホームページより引用
「TOUR AD VF(ツアー AD VF)」試打開始です!
今回は、ジオテックゴルフの「GT9 SLE」ドライバー(カチャカチャ式)の9.5度を使用して試打を行いました。
【ヘッドのご紹介】
ジオテックゴルフ GT9 SLEドライバー "圧倒的な飛び+やさしさ"シャフトアダプタ式の最新モデルで、広いスイートエリアと高いエネルギー伝達効率、拘りの打感で、高い評価を頂いています。 |
試打結果は、こんな感じでした。
ボール初速 | 68.74 m/s |
打出角 | 15.1 度 |
バックスピン | 1513.4 rpm |
平均飛距離 | 278.1 ヤード |
最大飛距離 | 280.5 ヤード |
飛距離のブレ | 4.5 ヤード |
方向性のブレ | 11.2 ヤード |
※試打の平均データです
【計測結果をみて・・・】
平均初速は速く(最近の私(ゴルフおじさん)にしては・・・)、打出し角はやや低め、バックスピンも少なく抑えられているので、最高到達点は低い結果になっています。
弾道も概ねストレート(1球だけややドローと言った感じ)、縦も横も集弾性が高く性能の高さを感じます。
【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)
【見た目・コスメについて・・・】
「TOUR AD I-65」(あれ)に配色は似ていますが、「TOUR AD VF(ツアー AD VF)」の赤は物凄く高級感があって、例えていうならば自動車のマ〇ダのCX-〇の様な赤と言いたくなる様な、深みのある高級感が私は気に入りました。全体のパターンはいつもの「TOUR AD」ですが、私(ゴルフおじさん)的には、近年の「TOUR AD」の中でダントツかっこいいです!
【ワッグルしてみて・・・】
正直にいえば、今回のシャフト(6S)は、いい意味で「マイルド!」に感じました。グリップ周辺に適度なしっかり感を感じながらも、赤と黒の変わり目(中間よりやや上)をきっかけに、しなりそれより先は均一にしなり追随性の高さを感じました。シャフト自体が持っているテンポ感が「間」を感じさせてくれるので、切り返しのタイミングの取りやすさを感じます。
このマイルドさは、ちょっと(あれ)とは違うかも・・・
【実際に打ってみて・・・】
やっと、楽しみにしていた試打スタートです(^^♪
まずは、ウオーミングアップ程度に軽く数発打って行くと、リズムは速くないもののシャフトが大きく動いてくれます。とても操作感が良い、気持ちの良いフィーリングで初速も出ていて、思ったよりも全然つかまえてくれます。また、先端(黒い部分)がとてもスムーズな動きをしてくれて、扱いやすそうな印象です。
ここから、本気モードの試打に入ります!
結果から言うと、
コントロールのしやすさと、初速のバランスがヤバいです(笑)
初速は結果としてついてくる様な印象で、兎に角振りやすいと言うか、フェースコントロールが終始しやすく、しっかりと振っても散らかることなく安定して振っていけます。
スイング中のヘッドの追随性の高さと言うのが正しいのか、ヘッドの把握がしやすいと言うのが正しいのか、スイングの感じ方(スイング主導が、クラブ主導か?)によって違うかも知れませんが、「まるで自分の手が伸びた様な感覚」で、フェースの向きも、クラブパスも調整しながら球筋を打ち分けたい的な事(私(ゴルフおじさん)のレベルの中で)が出来るような気がします。
なので、自信をもって振っていけるので結果的に、ヘッドスピードも速く、ミート率も高く、ボール初速が速くなる(≒飛ぶ)様な形で結果がついてくるので、自分でやってる感じ(スイングしている感じ)が結果に反映できるのが、とても打っていて気持ちいシャフトだと思います。
但し、万人向けであるかと言う意味では、自動車で言うところの「スポーツカー的な要素」があり、性能を発揮させるにはゴルファーの技量も要求してしまう部分もあると思います。
適度なつかまりがあるので、私(ゴルフおじさん)的には自称フェードヒッターなので程よく逃がすのもやさしく、右に打ち出してドローを打つにも、適度なつかまりのおかげで、コントロールしやすく、安心して球筋を打ち分けてコースマネージメントして行けます。
フィーリングの話になってしましますが、先端部の剛性感と手元のタイミングの取りやすさを、まったく違和感なくつなぎ合わせている感じで、とても驚きを感じました。
また、スイングタイプで言うと、私(ゴルフおじさん)は普段アーリーリリース気味のタメが少ないスイングですが、タメを作ると言うか、今どきの「シャローイング?」、「右回り?」の様なスイングでタメを作って、ややインアウトのクラブパスでしっかり振っていく様なスイングをすると球を捉えやすく、インパクトも分厚く打って行きやすかったので、気になるゴルファーの皆さんに是非試してみて頂きたいです。
【ゴルフおじさん的、似ているシャフトは・・・】
振っている印象と言うポイントで、しいて言えば他社シャフトになりますが、「Diamana W」ではないかと・・・
※私(ゴルフおじさん)の勝手な感想です・・・
【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】
- 再現性が高いこと。
- フェースコントロールがしやすいこと。
- 勝手に押し込んで、結果的に初速がしっかり出ること。
【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】
- 極端に敏感なシャフトではないので、小ぶりのヘッドと合わせたい場合は、フレックス選びを慎重に。
- オートマチックなシャフトではないので、無理したスペックは選ばない。
- 弾動高がやや低い(打出角とスピン量)ので、ヘッドとスペックの相性はいつも以上に注意。
【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!
・自分の手の様にクラブを操りたいゴルファー。
・球筋をコントロールして打ち分けたいゴルファー。
・弾動高を今よりより抑えたいゴルファー。
「TOUR AD VF(ツアー AD VF)」は、「ザ・TOUR AD」じゃないかと思います。
グラファイトデザイン公式ホームページ https://graphitedesign.gd-inc.co.jp/
ジオテックゴルフ公式ホームページ(TOUR AD VF):https://www.geotechgolf.com/
ジオテックゴルフなら、各社のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。