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「ジオテックゴルフ クロト RE FW(QUELOT RE FW)」とは・・・
ジオテックゴルフの大人気ブランドの「クロト(QUELOT)」に新しく発売された、フェアウェイウッド「クロト RE FW(QUELOT RE FW)」の徹底試打レビューを行います。
「クロト(QUELOT)」ブランドの歴史は古く(15年以上?)、歴代のモデルはのジオテックゴルフの最高級ブランドとして当時の新しい素材や技術を惜しげもなく投入して、多くのゴルファーに圧倒的なパフォーマンスを提供してきました。
私(ゴルフおじさん)的にも、これを使っていた時期があり、物凄い飛距離性能の高さの恩恵を受けていました。
前置き(余談?!)が長くなりましたが、しっかりクラブを見ていきたいと思います。
「クロト RE FW(QUELOT RE FW)」メーカー公式サイト
「クロト RE FW(QUELOT RE FW)」って、どんなヘッド?!
ジオテックゴルフのフラッグシップブランドである「クロト(QUELOT)」の最新フェアウェイウッド「クロト RE FW(QUELOT RE FW)」の試打を行いました。
クロト RE FW(QUELOT RE FW)
”カスタムが選ぶから、「創造」へ変わる。”
確かな飛距離コントロール性、グリーンを捉えるセカンドショット
近年主流の超低スピンFWでは、「上がらない」、「グリーンで止まらない」などで、実際にグリーンを狙ってFWを使うケースは、 ギャンブル的なマネージメントになってしまいます。
そこで、スピン量を適切に確保して過度な低スピンによる飛距離アップを狙わず、 グリーンで止められるスピン量とボールの高さを確保しグリーンを狙えるのが「QUELOT RE FW」です。
【スペック】
番手 | ロフト角 | ライ角 | ヘッド重量 | フェース角 | フェース高 | 体積 |
3W | 15.0度 | 58.0度 | 210g | オープン0.5度 | 36.0mm | 207cm3 |
4W | 17.0度 | 58.5度 | 215g | オープン1.0度 | 35.5mm | 203cm3 |
5W | 19.0度 | 59.0度 | 220g | オープン1.5度 | 35.0mm | 197cm3 |
7W | 21.0度 | 59.5度 | 225g | オープン2.0度 | 34.5mm | 193cm3 |
【ヘッドプロフィール(3W計測データ)】
重心高 (SS高) |
有効打点距離 (SS距離) |
重心深度 | 重心距離 | 重心角 | 左右MOI |
29.1mm | 8.4mm | 31.1mm | 38.7mm | 21.0度 | 2997gcm2 |
ちなみに、今回の試打クラブのシャフトは、みんなが大好き(?!)「無双 HGK 黒 Wood」のSフレックスにて行いました!
「クロト RE FW(QUELOT RE FW)」試打開始です!
今回の試打は、ウェイト交換(5種類×4ヵ所)で「625通り」のセッティングが可能な、ヘッドだったので、私(ゴルフおじさん)に合いそうなセッティングを探しながら、3球ずつ計測してその中で、私(ゴルフおじさん)にあったセッティングの結果をご紹介させて頂きます。
試打結果は、こんな感じでした
ボール初速 | 64.3 m/s |
ミート率 | 1.51 |
打出角 | 17.6 度 |
バックスピン | 2614 rpm |
平均飛距離 | 253.5 ヤード |
最大飛距離 | 255.3 ヤード |
飛距離のブレ | 3.3 ヤード |
方向性のブレ | 3.7 ヤード |
※試打の平均データです
【ウェイトセッティングは・・・】
▼ノーマルセッティング(購入時)▼
ノーマルは上記のセッティングですが・・・
▼「ゴルフおじさん」に一番合ったセッティング▼
私(ゴルフおじさん)に合っていたのは、ヘッド重量は1g軽くなっていますが、(誤差のうちだと思っています・・・)ヘッド後方に重量を寄せた、重心深度を深くしていく様なセッティングです。
【計測結果をみて・・・】
最大飛距離はもっと飛んでいたセッティングもありましたが、飛距離と方向性の安定感(どちらも4ヤード以内)が非常に高く、私(ゴルフおじさん)も打っていて気持ちよかったです。
ミート率の高さ(≒初速の速さ)が最初に目につき、打出し角とバックスピンのバランスが良く好結果につながっていると思います。
【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)
【見た目・デザインについて・・・】
ソール面は、交換式ウェイト4個がとても目を引くデザインで、ソールのPVDと艶消し塗装のコントラストが良い感じです。
もう一つ目を引くのが、ソールのリーディングエッジ側に、トゥからヒールまでいっぱいに広がる「スリットソール」です。近年のカチャカチャタイプでは出来ない(当たり前ですが・・・)拘りポイントでもあると思うので、初速アップを期待しちゃいます!!
【アドレスしてみて・・・】
アドレスした際の第一印象は、今どきの安心感があるボリュームで、それでいて綺麗にストレートに座ってくれる、アドレスしていてしっくりくる顔をしています。
私(ゴルフおじさん)は、フェアウェイウッドはフェードのイメージが出しやすい事(実際にフェードで打つかは別の話として・・・)を大切にしていて、「ヒール側から抜ける」様な顔付きがフェードのイメージ沸きやすいので、高評価ポイントです!
【実際に打ってみて・・・】
実際に試打スタートです。
打ってみて、最初に感じたのは爽快な打球音です。
ここは好みが分かれるところかも知れませんが、響くわけでもなく、「ポコッ」と小さいわけでもなく適度な高さの音で打っていて気持ちいいです。打ったボールの初速も非常に速いので、音と共に気持ちよく打ち出してくれます。打感は、ヘッドが大きなドライバー的な「軽い」打感で、「ゴツン」という感じではなく、これも寛容性の高そうなフィーリングに感じました。
打った球は、高弾道でほぼ真っ直ぐな力強い球筋で、非常に伸びやかないかにも飛びそうな弾道。クセの少ない出玉を安定して打ちやすいのが、魅力です。
ややドロー目の球でも落ち際で踏ん張っている様な、スピンがかかってくれている様に思えます。セカンドショットでグリーンを狙うには十分な弾動高が出ているので、真っ直ぐに打って行けばいいシチュエーションでは、直進性が高く、打出し方向も出しやすいので、安心して打って行けます。
フェアウェイウッドの宿命(?)というか、当たり前のことですが、フェアウェイなどの地面にあるボールを打つので、その際の打ちやすさ(拾いやすさ)についてですが、私(ゴルフおじさん)的にはややディープ目に感じるフェースなので、少し難しい(ミスに敏感?)なのかと思って心配していましたが、ややトップ目で当たっても十分上がってくれるので安心して打って行きやすかったです。
私(ゴルフおじさん)的には、前述の通りフェードのイメージ(ヒールを出して打つイメージ)なので、若干開き目にあたる傾向があるのかもしれないのですが、それでも力ない球が飛ぶなどの印象は受けず、安定した初速と打出し角でショット出来たように思えます。これは、ソールの端から端迄ある「スリットソール」と、「フェースのレーザースコアライン」で、高初速エリアが広く安定したバックスピン量を確保してくれている恩恵を感じます。
打ちやすさや、拾いやすさに関しては、この「クロト RE FW(QUELOT RE FW)」は商品ラインアップに工夫があって、一般的なヘッドですと、3W、5W、7Wとあるとヘッド重量を5g前後ずつ重くなり、0.5インチ間隔でクラブを作る事になりますが・・・
番手 | ロフト角 | ヘッド重量 |
3W | 15.0度 | 210g |
4W | 17.0度 | 215g |
5W | 19.0度 | 220g |
7W | 21.0度 | 225g |
上記表を見て頂くとわかると思いますが、3Wと5Wの重量差が10gありクラブの長さすると1インチ短くなる事で、「飛ばす3W」と「狙う5W」の様にクラブセッティングが出来る様になっています。また、4Wもラインアップに加えることで、ロフト設定もきめ細やかになっており、欲しい飛距離に合わせたクラブセッティングが可能になっています。
加えて・・・(ここ重要!)
前述のウェイト交換が可能な機構を搭載しているので、ウェイト総重量を6g(1.5g×4個)から、40g(10g×4個)で重量差34gの範囲で調整可能な為、クラブ番手間のレングス差を無くしたり、レングス差を大きくしたり、7Wの長さの5Wを作ったり、と自由なセッティングが可能なため、既存のフェアウェイの概念に捉われずにクラブセッティング全体で適切な目的を持たせたクラブに仕上げる事で、苦手な距離を無くしていく事が可能になります。
ちょっと話がそれましたが・・・
圧倒的なボール初速と、寛容性がもたらす安心感は、絶大だと思いますので、是非お試しいただきたいです。
【ゴルフおじさん的、クラブセッティング・・・】
私(ゴルフおじさん)は、5Wとかは若干球が上がり過ぎる傾向があるので・・・
3W(15度):ウェイトを変更して、1.5g、1.5g、6g、6g(ヘッド重量:209g) ※今回のテストクラブと同じ
4W(17度):ウェイトを変更して、4g、4g、6g、6g(ヘッド重量:219g)
上記の様に調整して、3Wと4Wのレングス差を1インチにして、4Wの飛距離を抑えつつ上がり過ぎを抑制した、風に強いクラブセッティングにしたいです。
シャフトは、クセが少ない手元が軟らかい系のものを選んで、拾いやすさをより上げてミート率を上げていきたいと思います。
【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】
- 飛距離性能が非常に高いこと。
- ボールの弾道が上下左右ともに安定すること。
- クラブ重量を変えられるので、セッティング自由度が高く長く使えること。
【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】
- フェース角がストレートから若干オープン目なので、つかまらない心配があるゴルファーには向かない。
- 若干大き目なサイズで直進性が高いので、球を自在に曲げるのは得意なヘッドではない。
【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!
・積極的にFWでマネージメントしたいゴルファー。
・FWの飛距離を安定させたいゴルファー。
・ギアを長く使っていきたいゴルファー。
クラブセッティングの自由度が非常に高いので、ゴルフの熟練度や、体力的な変化に応じてセッティング(シャフト含めて)を変えるなどして、高いパフォーマンスを長い期間維持できると思うので、長く使って自分色にチューニングしていけたらゴルフがより楽しくなると思います。
ジオテックゴルフ公式ホームページ(クロト RE FW(QUELOT RE FW) 商品詳細ページ):https://www.geotechgolf.com/
ジオテックゴルフなら、各社のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。