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「ATTAS MB-HY(アッタス MB-HY)」とは・・・
「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2024年の第9弾は、ユーティリティ専用シャフトの、UST Mamiya Japan「ATTAS MB-HY(アッタス MB-HY)」を取り上げます!
USTマミヤの「ATTAS(アッタス)」シリーズといえば、2009年に初代「ATTAS(アッタス)」が発売になり、当時は4軸カーボン全盛の時代で、USTマミヤ社が当時は海外モデル(PROFORCEなど)が中心であり、国内モデル(AXIV)から「ATTAS(アッタス)」に切り替わり一般ゴルファーにも認知され、飛躍した切っ掛けになったモデルでした。
話はそれましたが、そんな「ATTAS(アッタス)」(過去記事)シリーズには、ハイブリッド(ユーティリティ)用シャフトが他にもあります(ありました)が、今回の「ATTAS MB-HY(アッタス MB-HY)」はその中でも、「コントロール性」、「上がりやすさ」が特徴のシャフトになります。
そんな「ATTAS MB-HY(アッタス MB-HY)」ユーティリティ(ハイブリッド)用シャフトがどんな性能なのか、しっかりと試打をしてレポートしていきたいと思います。
「ATTAS MB-HY(アッタス MB-HY)」って、どんなシャフト?!
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
ATTAS MB-HY 55 | R | 53.0g | 3.7度 | 中 |
S | 55.0g | 3.7度 | ||
X | 56.0g | 3.7度 | ||
ATTAS MB-HY 65 | R | 63.0g | 3.3度 | |
S | 65.0g | 3.3度 | ||
X | 66.0g | 3.3度 | ||
ATTAS MB-HY 75 | R | 73.0g | 3.0度 | |
S | 75.0g | 3.0度 | ||
X | 76.0g | 3.0度 | ||
ATTAS MB-HY 85 | R | 83.0g | 2.6度 | |
S | 85.0g | 2.6度 | ||
X | 87.0g | 2.6度 | ||
ATTAS MB-HY 95 | S | 94.0g | 2.4度 | |
X | 95.0g | 2.4度 |
最先端素材を採用しコントロール性能とスピード感を両立した新世代シャフト
東レの新素材「トレカ®M40X」をシャフト先端部に採用することでインパクト時に適正なロフトをキープし、高弾道を実現。
ATTAS MB-FWは、クセのない全体しなりでコントロール性能を重視しつつ、スピード感と振り抜きの良さを高め、
ATTAS MB-HYは、先端剛性を保ちつつ「トレカ®M40X」が強い弾きを生み出し、高弾道と振り抜きの良さを実現した次世代モデルです。
※UST Mamiya Japan社ホームページより引用
「ATTAS MB-HY(アッタス MB-HY)」試打開始です!
今回は、ジオテックゴルフの「GT BLACK UH」ユーティリティ(カチャカチャ式)の3番(21.0度)を使用して試打を行いました。
【ヘッドのご紹介】
ジオテックゴルフ GT BALCK UH
残り200ヤードは、ピンに寄せる距離になる。やや大き目なボディーサイズにすることで、「拾いやすさ・安定性・最適スピン」を実現。 |
試打結果は、こんな感じでした・・・
ボール初速 | 59.5 m/s |
打出角 | 16.1 度 |
バックスピン | 2,784 rpm |
平均飛距離 | 232.5 ヤード |
最大飛距離 | 237.4 ヤード |
飛距離のブレ | 8.6 ヤード |
方向性のブレ | 10.5 ヤード |
※試打の平均データです
【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)
【見た目・コスメについて・・・】
見た目は「ATTAS」シリーズ(11/ジャック 以降)と、同じベースデザインで色味は「ATTAS V2」に近い感じ、ロゴは金色系のデザインです。但し、ウッド系のATTASと決定的に違うのが、全体がマット(艶消し)である事だと思います。表現が難しいのですが、マットはマットでも、きめが細かいというか、明るいというか、とても綺麗な仕上げだと思います。私(ゴルフおじさん)的には、「とっても、良い感じ」です。
【ワッグルしてみて・・・】
ワッグルしてみると、正直言って「硬いかな?」と思う感じの、「張り感」というか「しっかり感」というか、その様な物を感じました。これは前述の「トルクの少なさ」から来る部分もあるのかも知れませんが、いい意味で反応が良さそうな印象です。
だからと言って、俗にいう「棒みたい」というわけでもなく、全長にわたる動きも感じます。
【実際に打ってみて・・・】
まずは、ウオーミングアップ程度に軽く数発打って行くと、あまり考えずに振っていっても簡単に、「それっぽい」球がパンパン飛んでいきます。ここで、クラブとしてとても扱いやすいのかな~と感じました。
ここから、本気モードの試打に入ります!
結果から言うと、
振っていて、凄く好印象だったのが、シャフトの挙動です。シャフトの先端(ヘッドとの接合部)と、手元(グリップエンド)を固定して、弓の弦のように真ん中を引っ張った時のように、綺麗な弧を描く形にしなっている感覚で、シャフト全長が綺麗にしなり、タイミングを取ってくれている、それでいてインパクトの弾き感(力強さ?)もあるので、扱いやすさと、力強さ(飛距離)のバランスが非常に高いと感じたことです。これは、シャフトの始動から、インパクト、フォロースルーまで、一貫して感じ取れるので、振っていてとても気持ちが良い振り心地です。
私(ゴルフおじさん)が感じたイメージを図解してみました・・・・
ボール初速は速くなおかつ安定していました。バックスピンもドロー回転でありながら平均で2,784 rpmと高い結果になっていました。グリーンに止める必要があるユーティリティにとって非常に重要な性能だと思います。
球筋としては、ドロー系で安定して、球の高さもしっかり出てくれるのは、悪い状況でのショットの際などにも安心感につながり好結果が期待しやすいシャフトではないでしょうか。
ドロー系の球筋が嫌でなければ、終始オートマチックな感じでショットが出来る事を、最大限生かしてユーティリティを、まさに「お助けクラブ」として使っていくためのシャフトだと、つくづく思いました。
私(ゴルフおじさん)は、お客様のフィッティングも行うのですが、今回の「GT BLACK UH」ユーティリティと、「ATTAS MB-HY(アッタス MB-HY)」の組み合わせは、鉄板セッティング(鬼に金棒セッティング)ではないでしょうかと感じました。
【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】
- ショットを、最大限やさしくしてくれること。
- つかまりが良いので、安心してグリーンを狙えること。
- 再現性が非常に高いこと。
【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】
- 球筋の打ち分け的なリニアな操作が得意ではないこと。
- オートマチック感が強く、ミスに気付きにくいこと。
- 左(右利きの場合)を嫌うゴルファーとの相性は良くないこと。
【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!
色々書いてきましたが「ATTAS」のイメージは色々あると思いますが、多くのゴルファーを助けてくれるシャフトなので、このシャフトの良さを体験して頂きたいです。
・ユーティリティは、やさしさを最優先したいゴルファー
・ミスショットのイメージがトップやプッシュのゴルファー
・長めの2打目でも、よりアグレッシブにグリーンを狙いたいゴルファー
こんなゴルファーに特におすすめできるシャフトだと思います。
UST Mamiya Japan公式ホームページ https://ustmamiya.co.jp
ジオテックゴルフ公式ホームページ:https://www.geotechgolf.com/
ジオテックゴルフなら、シャフトを多数ラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。
「ATTAS 11(アッタス ジャック)」(過去記事)でも触れましたが、ATTAS(アッタス)のネーミングは、某有名プロの言葉から生まれたと聞いたことがあります。
※パリオリンピック男子ゴルフ日本代表監督を務めた「あの」方が、「ありがとうございます」を省略した「あざーす」的な言葉からと・・・