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ゴルファーの意図を何処まで表現するかをシャフトが決める。
市場に非常に多く出回る、ゴルフクラブ用のシャフト。その中から、どのシャフトを選ぶのが良いかと言うのは非常に難しい問題だと思います。
自分に合わないシャフトを選んでしまうと、球筋が安定しない、飛距離が出ないなどの様々なマイナス要因になりかねないのが事実だと思います。
そこで、今回は前回の「ATTAS COOOL vs. SPEEDER EVO4」に続き、「Speeder TR vs. Speeder EVO4」でシャフトの比較から特性や、適正なゴルファーのタイプを見ていきたいと思います。
今回は同一メーカーのシャフトなので、どの様な違いが出てくるか!?
Speeder TR vs. Speeder Evo.4
「ツアー発信の叩けるシャフト」と銘打っているだけあって、Speederの中でもハードな物であるのは、想像できますが、Speeder TR(スピーダー TR)の真の実力を検証しながら、私(ゴルフおじさん)も使ってSpeeder Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)と比較してきたいと思います。
まずは見た目・・・
上が「Speeder TR(スピーダー TR)」で、下が「Speeder Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)」です。
TRはマットブラック(艶消し黒)になっていて、EVO4は艶のあるブラック塗装になっています。
好みの問題たと思いますが、TRのマットブラックは「あり」だと思います。
Speeder TR(スピーダー TR)は、メインロゴ面の反対側(構えた時に見える側)の「Speeder」のロゴも白ではなく、トーンを落としたグレーになっているので、構えた時に気になりにくく、違和感なくアドレスがしやすく感じました。
叩ける Speeder TR
既にSpeeder Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)は、インプレッションをアップさせて頂いていますので、ここの詳細はそちらをご確認ください。
・勝手に速く振らせてくれる「SPEEDER Evolution IV」 >>>
ツアープレイヤーのパワーを余すことなく伝えることができるスピード感と剛性配分を検証。先端から中間部を硬めに設定し、手元に最適なしなりを持たせたことで、左へのミスや吹き上がりを抑え、叩けるインパクトゾーンを実現。
マルチフープサプライ積層設計と90t超高弾性カーボン材料を採用することにより、Speeder EVOLUTIONシリーズよりもスピード感が穏やかでコントロールしやすい設計となっており、飛距離と安定性を両立したいプレイヤーに最適。【フジクラシャフトホームページより抜粋】
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
569 TR | S | 56.5g | 4.4 | 中元 |
X | 58.0g | |||
661 TR | S | 65.5g | 3.5 | |
X | 67.0g | |||
757 TR | S | 75.0g | 2.9 | |
X | 77.5g | |||
857 TR |
S | 86.5g | 2.6 | |
X | 88.0g |
メーカーの説明を見ても、「857 TR」をラインアップしていることからも、「本気」を感じます。
そうです。
想像の通りハード・・・ 危険な香りがするほど超ハードなんです。(言い過ぎかな?!)
フジクラシャフトを使用しているプロは、「女子プロ」の方が多い印象ですが、今回は男子プロ(海外含む)の使用を考えての設計を行っている事が良くわかります。(既にTRに切り替えている男子プロも多い様です)
【ゴルフおじさん】の比較試打
今回は、私(ゴルフおじさん)がマイクラブで使用している、Speeder Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)が757(X)なので、同じで比較する事を、躊躇しましたが、折角なので757(X)で比較してみました。
まずは、Speeder TR(スピーダー TR)を打った感想を・・・
最初に感じたのが、EVO4と比較して振っていて軽く感じる事と、押し込めるインパクトのイメージが強烈に感じました。
今回のSpeeder TR(スピーダー TR)のクラブは、ヘッドを重くしてやや重めのD3.7バランスで組んでいます(EVO4はD2.2)。シャフトの特性を生かすためにヘッド重量を増やした結果ですが、振ってみると「D1も出ていない?」と錯覚するような感じで、ガンガンシャープに振っていけます。私(ゴルフおじさん)の技量の問題もあるかと思いますが、シャフトがしなるポイントの違いから感じているものだと思います。
それと表現が難しいですが、Speeder Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)をコースで使用していると、少し不満に感じていた(物足りない様な気がしていた?)ポイントとして、スイングしていくとインパクトの前に「ふっ」と力が逃げていく(押し込めなくなる)フィーリングに変わり一気にシャフトが走っていくので「もっと押させてくれ~」と思っていましたが、Speeder TR(スピーダー TR)は、それがインパクト直前までしっかり押し込ませてくれて、押し込んだその先で「ぐぐ~っ」とシャフトがヘッドを押出してくれるので、力の入れられる上にシャフトがヘッドを加速させてくれる。まさに謳い文句通りの「パワーを余すことなく伝える」感じです。
インパクト直前までヘッドの位置を自分で制御しているので、過度に動いて思わぬところにボールが飛んでいくと言う事が少なく、打出しを抑えながらバックスピンも少なく伸びの良い弾道が打って行けます。
シャフト | 初速 | 打出角 | バックスピン | 飛距離 |
757 TR | 69.47m/s | 12.9度 | 1628回転 | 278.56y |
757 EVO4 | 69.23m/s | 13.15度 | 1881回転 | 272.02y |
しか~~~し・・・
これは、しっかりとスイングできた時の話です。
車で例えると、Speeder TR(スピーダー TR)はゴリゴリのレーシングカーで、Speeder Evolution 4(スピーダー エボリューション 4)スポーツカーと言った様な感じで、Speeder TRは遊びが無く、悪いスイングをしてしまうとそのまま事故(ミスショット)につながってしまうシビアさがあると思います。
Speeder Evolution 4は、高い次元でショットの安定性と飛距離がバランスされているので、比較的ノープレッシャーで打っていける、やさしさがあると思います。
寒い日や雨の日はEVO4、温かくコンディションが良い日はTRなど、コースやその時のコンディションで使い分けるなどが出来る、カチャカチャ式のクラブでは2本を持ち歩くなんて事もオススメな組み合わせかもしれません。
従って・・・
叩いた分だけコントロールして飛ばしたいゴルファーは、SPEEDER TR
ある程度シャフトに仕事をさせて安定させたいゴルファーは、SPEEDER Evolution 4
基本的には、この様な選び方になると思います。
【ゴルフおじさん】試打結果の考察
ここまで色々と書かせて頂きましたが、私(ゴルフおじさん)個人的には、練習量が多くスイングとクラブセッティングをしっかりと見つめてスコアアップを目指したいゴルファーは、Speeder TR(スピーダー TR)を練習して使いこなす事にトライして使えるようになれば、ゴルフが一段レベルアップするのではないかと考えます。(そんなに真面目に考えていませんが・・・)
フジクラシャフト公式ホームページ http://www.fujikurashaft.jp/
ジオテックゴルフなら、フジクラシャフト製のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。