シャフト徹底試打レビュー「VENTUS TR BLACK(ベンタス TR ブラック)」編

「VENTUS TR BLACK(ベンタス TR ブラック)」とは・・・

「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2023年初回は・・・

2023年3月16日発売の、「VENTUS TR BLACK(ベンタス TR ブラック)」を取り上げます!

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連載過去記事:「シャフト徹底試打レビュー」

発売からプロや上級者から絶大な支持を受けた、「VENTUS Black(ベンタス ブラック)(過去記事)」の派生モデルになる「VENTUS TR BLACK(ベンタス TR ブラック)」が登場します。

ちなみに、「VENTUS TR」の【TR】は、「TOUR RATED」の省略で「ツアーに評価された」の意味の様です。そこから分かる様に、「よりハード?」な「VENTUS(ベンタス)」を想像(妄想?)して打つ前から、楽しみ半分、不安(打てるかな?)半分な気分でスタートしたいと思います。


「VENTUS TR BLACK(ベンタス TR ブラック)」って、どんなシャフト?!

モデル フレックス 重量 トルク 調子 レングス
VENTUS TR BLACK 5 S 59.0g 3.5
46
X 60.0g 3.3
VENTUS TR BLACK 6 S 69.5g 3.1
X 70.0g 2.9
VENTUS TR BLACK 7 S 79.5g 2.8
X 80.0g 2.7
VENTUS TR BLACK 8 X 89.0g 2.6

 

振りやすさを徹底追及した元調子
数値上は、前モデル「VENTUS BLACK」よりもハードなスペックに設計されているが、最外層に独自の開繊クロス材を採用(「SPREAD TOW FABRIC」)し、中間部の捩じれと曲げ剛性をアップ。より振りやすく、より安定感のある元調子系シャフトに仕上げた。

※藤倉コンポジット社ホームページより引用

 


「VENTUS TR BLACK(ベンタス TR ブラック)」試打開始です!

今回は、ジオテックゴルフの「GT9 SLE」ドライバー(カチャカチャ式)の9.5度を使用して試打を行いました。

【ヘッドのご紹介】

ジオテックゴルフ GT9 SLEドライバー
"圧倒的な飛び+やさしさ"シャフトアダプタ式の最新モデルで、広いスイートエリアと高いエネルギー伝達効率、拘りの打感で、高い評価を頂いています。

 

試打結果は、こんな感じでした。

ボール初速 68.0 m/s
打出角 16.9 度
バックスピン 1555 rpm
平均飛距離 274.4 ヤード
最大飛距離 279.8 ヤード
飛距離のブレ 7.8 ヤード
方向性のブレ 18.8 ヤード

※試打の平均データです

試打をする前の、いささか緊張していた(ハードかな?)のですが、それをいい意味で裏切ってくれた部分もありましたが、【TR】の名前は伊達じゃなかった部分も・・・
確実に言えるのは・・・

恐るべしベンタス! 恐るべしTR!!


【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)

まずは、振った印象を「VENTUS Black(ベンタス ブラック)(過去記事)」と比較してみると、「VENTUS TR BLACK(ベンタス TR ブラック)」は軽快に振りぬける印象がました感じがするのと、しなる場所(粘る場所?)が若干先端よりに変わり中央付近でしなりを感じように思えます。
これは、重心位置的な要因(ややカウンターより?)もあるかも知れませんが、手元の剛性が上がり結果的に前述の通り、しなる場所が先端より移動してその場所からの最大の重量体であるヘッドまでの距離が短い事により、伝わってくるMOI的な物が軽くなっているのではないかと、私(ゴルフおじさん)的な解釈をしています。
※独特な解釈で申し訳ございません・・・

そろそろ、実際に打ってみた印象を・・・

前作の「VENTUS Black(ベンタス ブラック)(過去記事)」よりも、手元の剛性感アップしているはずですが、むしろ硬さを感じずに(逆に言うと、しなりを感じて)振れてヘッドを押し込んでくれる様な「分厚いインパクト」を生んでいる様なフィーリングで尚且つ「つかまえやすい」と感じました。実際の弾道を見て頂くとわかりますが、1球のみストレートに抜けたボールがありますが、それ以外はドロー回転のしっかりつかまったショットになっています。

但し!!!

これは、私(ゴルフおじさん)の技量不足ではあるのですが、球がばらけている結果もそうですが打っていて、ちょっとしたスイング上のミスがあると、スイング中にも(特に切り返し以降)ダイレクトにフィードバックとして感じ取れて、そのミスを吸収してくれる様な挙動はしてくれないシャフトに感じました。恐らくシャフト重量に対してトルクの少なく、剛性も高い事が、私には難しく感じてしまったのだと思います。私(ゴルフおじさん)的には、この感じで重量があと5g~10g増えていると打ちやすく感じると思いました。
※これはあくまでも私の技量不足です!

VENTUS TR BLACK VENTUS BLACK
ボール初速 67.98m/s 68.23m/s
打出角 16.9度 17.5度
バックスピン 1555 rpm 1759 rpm
つかまりの感じ つかまえられる 「んんっ!」って頑張ってつかまえる
インパクトの感じ 分厚い「バシーン!」 「パーン!」
打ちやすい球筋の感じ 軽いドロー ストレート

※あくまでも、私(ゴルフおじさん)のイメージです。 共感できる方が居たらうれしいな~(笑)

ショットのデータを見ても、前作の「VENTUS Black(ベンタス ブラック)(過去記事)」より、打出角もバックスピンも低く抑えられているので、ヘッド(ロフトや重心位置)との組み合わせは考える必要があると思います。VENTUS BLACK(前作)と同じ重量、同じフレックを選ぶとやや上がらないセッティングになるので、要注意ポイントになってくると思います。

今回の試打をする前までは、前作の「VENTUS Black(ベンタス ブラック)(過去記事)」と競合するのかと思っていましたが、私(ゴルフおじさん)的にはこのヘッドを加速させる感じ、振った時のフィーリングなどなどが、「VENTUS TR(ベンタス TR)(過去記事)」と競合するようなイメージのシャフトだと思いました。

よく考えれば(考えなくても)、【TR】シリーズなので当たり前ですかね・・・(笑)


【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!

ここまで色々書かせて頂きましたが、基本的に「VENTUS(ベンタス)」であり、「BLACK(ブラック)」であり、「TR(ティーアール)」であるので、それなりの技術とパワーが求められると思いますが、こんなゴルファーにオススメしたいです。

・ゴルフはフェアウェイキープ率!というゴルファー。
・とは言っても飛距離も・・・というゴルファー。
・ドライバーでも飛距離を打ち分けたいゴルファー。

こんなゴルファ以外にも、FWを考えると80g台のシャフトが欲しいゴルファーには、フジクラシャフトとして久しぶりの80までのラインアップは嬉しいですね。是非試打してみてください。


 

藤倉コンポジット公式ホームページ https://www.fujikurashaft.jp/

ジオテックゴルフ公式ホームページ(VENTUS TRシリーズ リストページ):https://www.geotechgolf.com/

ジオテックゴルフなら、各社のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。



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ABOUTこの記事をかいた人

ゴルフが好きで、ゴルフ業界の仕事に就くほどのゴルフバカです。 GeotechGolfのホームページ管理者をする傍ら、ゴルフクラブの飽くなき探求をする事を、生業としています。 平均スコア:85前後 ヘッドスピード:47m/s 得意なクラブ:8番アイアン クラブ組立レベル:マイクラブは作れる程度 ※時折独自の意見を展開するので、温かい目で見守っていただけると幸いです。