シャフト徹底試打レビュー「Diamana BB(ディアマナ BB)」編

「Diamana BB(ディアマナ BB)」とは・・・

「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2024年の第6弾は、2024年9月6日発売の、三菱ケミカル「Diamana BB(ディアマナ BB)」を取り上げます!

三菱ケミカルのシャフトとして、「TENSEI(テンセイ)シリーズ」と並んで人気の「Diamanaシリーズ」の最新モデルです。

なんと言っても、「Diamanaシリーズ」はミツビシシャフト(三菱ケミカル)を代表するシャフトブランドで、2004年から続く歴史の長いブランドです。

第1世代は、青マナ、赤マナ、白マナ(本名は、S、M、D)
第2世代は、カイリ、イリマ、アヒナ
第3世代は、B、R、W
第4世代は、BF、RF、DF、ZF
第5世代は、TB、PD、GT
第6世代は、WB、BB(本シャフト)

待望の第6世代の2作目の
「Diamana BB(ディアマナ BB)」
です!

歴代のDiamanaは、1作目に青系(青マナ系)のニュートラルな特性のモデルをリリースしていましたが、今回は元調子の「Diamana WB(過去記事)」を挟んでの青マナ系のモデルの「Diamana BB(ディアマナ BB)」になります。
振り切りやすく、素直な血筋を脈々と受け継いでいて、非常に打ちやすく実践向きのシャフトで、ずっと楽しみにしていたシャフトです。青系はフェアウェイウッドとの相性もいいので、その辺も含めて、しっかりと試打を行っていきます。


「Diamana BB(ディアマナ BB)」って、どんなシャフト?!

モデル フレックス 重量 トルク 調子
Diamana
BB 43
R2 43.5g 5.1 中元



R 44.5g 5.1
SR 46.5g 5.1
S 48.0g 5.1
X 49.0g 5.1
Diamana
BB 53
R 50.0g 4.9
SR 51.5g 4.9
S 53.5g 4.9
X 55.0g 4.9
TX 56.0g 4.9
Diamana
BB 63
R 60.0g 3.2
SR 60.5g 3.2
S 61.0g 3.2
X 61.5g 3.2
TX 62.0g 3.1
Diamana
BB 73
S 70.0g 2.9
X 70.5g 2.9
TX 72.0g 2.9
Diamana
BB 83
S 80.0g 2.8
X 80.5g 2.8
TX 81.0g 2.8

 

世界最高峰の舞台で闘うトッププレーヤーが求める性能をそのまま製品化することをコンセプトとして誕生した三菱ケミカルのフラッグシップブランド「Diamana」。多くのゴルファーの支援をいただき、Diamanaは立ち上げてから20年を迎えることが出来ました。
Diamana BBシリーズは、最もクセの無いスタンダードな”青”系シリーズの最新モデルです。
手元からチップまで変曲点の無いなだらかな剛性によって、多くのプレイヤーが求める自然なしなり戻りを実現するとともに、高慣性モーメントのヘッドに対してもスイートエリアでインパクト出来る様にデザインしました。
飛距離と安定性をバランスよく高め、プレイヤーの求める再現性の高いスイング軌道を提供します。

※三菱ケミカル社ホームページより引用

スペックから読み取れる部分としては、Diamana WBと同様に、重量がやや軽い(BB 63/Sで、61.0g)ので、同じ重量帯の他社のシャフトより少し軽い事を考慮する必要があると思います。


「Diamana BB(ディアマナ BB)」試打開始です!

試打結果は、こんな感じでした・・・

ボール初速 68.9 m/s
打出角 15.98 度
バックスピン 1,642 rpm
平均飛距離 278.9 ヤード
最大飛距離 282.9 ヤード
飛距離のブレ 7.5 ヤード
方向性のブレ 4.8 ヤード

※試打の平均データです

ゴルフおじさん
全てのショットが、驚くほど直線的に飛んでいて、サイドスピンを見ても平均で100rpmを切っていた様な状況でした。私(ゴルフおじさん)的には打っていて「あっ!ミスショットかな?」と思う様なものもあったのですが、不思議と真っ直ぐ飛んで行ってくれます。それと特筆すべきは、ボール初速の速さと、最大飛距離だと思います。このシャフトは、「むふふ・・・」な予感!!

【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)

【見た目・コスメについて・・・】

Diamana WB(過去記事)」とデザインは同じで、「Diamana」のロゴ周辺が青い差し色になっているものです。「歴代のDiamana」のIP(ミラーの様な)から、大きくイメージチェンジされた、マットブラック(全長)。手元にデザインされた、ハイビスカスが「Diamanaっぽい」感じです。以前は、IP(ミラーの様な)の方が高級感があるように思えていましたが、一周回って逆にこれも、玄人好みしそうな所有感のあるデザインで、私(ゴルフおじさん)的には好印象です!!

 

【ワッグルしてみて・・・】

丁度、シャフトの真ん中あたりから、少し動くような、硬くも無く、軟らかくも無く、ワッグルからも「クセの無さ」を予感させるに十分な印象です。

本当にクセ(つかみ処)がないので、コメントが出てこない、ゴルフおじさんでした・・・

 

【実際に打ってみて・・・】

やっと、試打スタートです(^^♪

まずは、ウオーミングアップ程度に軽く数発打って行くと、まず驚いたのが「クセの無さ」を、はるかに超越して「シャフトの存在を忘れる」くらい、打っていて違和感どころか、まったく邪魔をしないでいてくれるところです。あまりにも衝撃的過ぎて、本当に驚きました。今まで多くのシャフトを打ってきましたが、こんな感覚になったのは、初めてだと思います。

ここから、本気モードの試打に入ります!

結果から言うと、

ゴルフおじさん
振っても曲がらず、スイングのミスを教えてくれて、どんどん速く振っていけるシャフトだと思います。


「クセの無さからくる、素直な印象」と言ってしまえば、それ以上でもそれ以下でもないのは間違いないのですが、私(ゴルフおじさん)的には、驚くほどの追随性の高さと、その質の高さが、特筆すべきものだと感じました。

これも、伝わり難いと思いますが、私(ゴルフおじさん)が感じたイメージを図解してみました・・・・

 

「Diamana BB(ディアマナ BB)」は、力加減(振る速度)に関わらず、スイング中のイメージよりも、ほんの少し後ろをしっかりとヘッドがついて来て、スイングのエネルギーをしっかりと伝えてくれるもので、上の図の例えで言えば、飼い主の歩く(走る)速度に関わらず、ご主人様のすぐ後ろを「ピタッ」と、ついて来てくれて、決して追い越すことをしない、とても賢いワンちゃんの様なシャフト(わかりづらいですかね・・・)。
他のシャフトは特徴(個性)がある、無邪気なワンちゃんで、行きたいところに突っ走ってみたり、寄り道したりするイメージです。(これはこれで、可愛いのですが・・・ シャフトの場合でも、意気投合すれば、いいパートナーとなると思います)

話が変な例えにとんでしまいましたが・・・

間違ったスイングをしなければ、イメージとほぼ同じ場所に再現性高く、ヘッドを持ってこれるので、スイートスポットでインパクトさせやすいと感じました。

さらに、シャフトに対して不自然な入力(ちから)をすると、今まで素直なシャフトが、悲鳴を上げるかのように手元にフィードバックとして挙動を伝えてくれるので、私(ゴルフおじさん)的には、スイング中のミスにも気づきやすく、スイングを矯正してくれるような印象を受けました。それなので、スイングが良くなり、もっと速く振っていけて、スイートスポットに当てやすいので、曲がらずに飛距離が伸びる、好循環を生んでくれました。

まさに・・・

Diamanaここにあり!

と言った感じです。

前述した通り、歴代のDiamana 青系は、フェアウェイウッドとの相性がよかったのですが、今回の「Diamana BB(ディアマナ BB)」は、「スイートスポットに当てやすい」ところが、フェアウェイウッドとの相性を更に引き上げてくれてると思います。最近流行の「ミニドライバー」との相性もいいと思います。(某メーカーの契約プロが、このシャフトをミニドライバーに入れていると言うネットの記事を見た事を思い出して、凄く納得しました)

シャフトの重量が、やや軽いのもあるので、80g台までラインアップされているのでセッティングのバリエーションも広がります。

例えば・・・

ドライバー:63(S) / 3W:73(S) / 5W:83(S)

こんなセッティングも「アリ」だと思います。
私(ゴルフおじさん)的には、フェアウェイウッドは硬い方が拾いやすく感じるので、フェアウェイはドライバーより硬いフレックスを選んだりします。

 

ゴルフおじさん的、似ているシャフトは・・・】

まったく新しい感覚のシャフトだったので、あくまでも「しいて言えば・・・」ということで、「GRAPHITE DESIGN Pershing(パーシング)」を近代的にめちゃくちゃバージョンアップした様な・・・

凄く古いシャフトで、ご存じない方もいるかもしれませんが・・・

※私(ゴルフおじさん)の勝手な感想です・・・

 

【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】

  • 圧倒的にミートしやすく、再現性が高いこと。
  • ミスショットが、スイング中に実感しやすいこと。
  • フェアウェイウッドとの相性もいいこと。

 

【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】

  • オートマチックに飛ばしたり、つかまえたりはしてくれない。
  • スイングのミスが、結果に繋がりやすい。
  • バックスピン量は、ヘッドやスイングによって変化しやすい。

 


【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!

色々書いてきましたが、上級者しか使えないシャフトと言うわけでなく、多くのゴルファーに、このシャフトの良さを体験して頂きたいです。

しっかり振りぬいて、飛ばしていきたいゴルファー
打点を安定させて、ショットの再現性を上げたいゴルファー
・シャフトは「走る」ではなく、「ついて来る」ものだと考えるゴルファー

こんなゴルファーに特におすすめできるシャフトだと思います。


 

三菱ケミカル公式ホームページ https://www.mitsubishichemicalgolf.jp/

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ジオテックゴルフなら、三菱ケミカル社のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。



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ABOUTこの記事をかいた人

ゴルフが好きで、ゴルフ業界の仕事に就くほどのゴルフバカです。 GeotechGolfのホームページ管理者をする傍ら、ゴルフクラブの飽くなき探求をする事を、生業としています。 平均スコア:85前後 ヘッドスピード:47m/s 得意なクラブ:8番アイアン クラブ組立レベル:マイクラブは作れる程度 ※時折独自の意見を展開するので、温かい目で見守っていただけると幸いです。