シャフト徹底試打レビュー「TENSEI Pro 1K Hybrid(テンセイ プロ 1K ハイブリッド)」編

「TENSEI Pro 1K Hybrid(テンセイ プロ 1K ハイブリッド)」とは・・・

「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2024年の第8弾は、ユーティリティ専用シャフトの、三菱ケミカル「TENSEI Pro 1K Hybrid(テンセイ プロ 1K ハイブリッド)」を取り上げます!

三菱ケミカルの「TENSEI Pro 1K」シリーズといえば、アスリート志向のゴルファーを中心に絶大な支持を得ているシャフトシリーズですが、その「TENSEI Pro 1K」シリーズのハイブリッド(ユーティリティ)用シャフトの「TENSEI Pro 1K Hybrid(テンセイ プロ 1K ハイブリッド)」です。

ゴルフおじさん
私(ゴルフおじさん)的には、「TENSEI Pro Blue 1K」や、「TENSEI Pro White 1K」が好みだったりしますので、良かったら過去記事(TENSEI Pro 1Kシリーズ)も読んでください!

「TENSEI Pro 1K」シリーズには、ハイブリッド(ユーティリティ)用シャフトの、今回の「TENSEI Pro 1K Hybrid(テンセイ プロ 1K ハイブリッド)」のみのラインアップになっています。
ウッド用シャフトは4種類ありますが、1モデルに集約しているという事は・・・

打つ前から色々考えてしまいますが、しっかりと試打をしてレポートしていきたいと思います。


「TENSEI Pro 1K Hybrid(テンセイ プロ 1K ハイブリッド)」って、どんなシャフト?!

モデル フレックス 重量 トルク 調子
TENSEI Pro 1K HY 60 / 370Tip R 59.0g 4.9度
S 60.5g 4.7度
TENSEI Pro 1K HY 60 / 350Tip R 59.0g 5.2度
S 61.5g 5.1度
TENSEI Pro 1K HY 70 / 370Tip R 69.0g 3.8度
S 71.5g 3.8度
X 75.0g 3.7度
TENSEI Pro 1K HY 70 / 350Tip R 69.0g 4.2度
S 71.5g 4.2度
X 74.0g 4.1度
TENSEI Pro 1K HY 80 / 370Tip R 79.5g 3.1度
S 82.0g 3.0度
X 84.5g 3.0度
TENSEI Pro 1K HY 80 / 350Tip R 81.0g 3.6度
S 83.0g 3.5度
X 86.0g 3.5度
TENSEI Pro 1K HY 90 / 370Tip S 89.0g 2.7度
X 93.0g 2.7度
TX 95.5g 2.7度
TENSEI Pro 1K HY 90 / 350Tip S 90.0g 2.8度
X 94.0g 2.8度
TX 98.0g 2.8度
ゴルフおじさん
【ゴルフおじさんの豆知識】


上記表の「370Tip」や、「350Tip」とはシャフト単体の先端部の直径を意味しています。「370Tip」とは、1インチ(25.4mm)×0.370=9.398mmを意味しています。
ヘッドのホーゼル内径(シャフトが入る部分)は、モデルによってい違う為、「370Tip」ではシャフトが太くて入らないヘッドがある為、細いタイプの「350Tip(8.89mm)」モデルがあります。
最近のシャフトでは、シャフトが細ければ、ホーゼル内径が大きいヘッドにも入るので、直径が細いタイプのみを販売しているモデルが多い中で約0.5mm太い事メリットも鑑みて「370Tip」と「350Tip」の両モデルをラインアップできる当たり、拘りを感じます。

ウッドモデルのコンセプトを継承し、1Kクロスを手元に配したハイブリッド専用モデル。幅広いニーズに対応するため、350チップ(9.1㎜径)もご用意いたしました。カウンターバランス設計によりフィニッシュまで思い切って振り抜くことができるため、実重量よりもライトなスイングフィールとなっています。

※三菱ケミカル社ホームページより引用

スペックから読み取れる部分としては、チップ径(先端径)の違いで、重量とトルクが違う事に注意をした方が良いと思います。


「TENSEI Pro 1K Hybrid(テンセイ プロ 1K ハイブリッド)」試打開始です!

今回は、ジオテックゴルフの「GT BLACK UH」ユーティリティ(カチャカチャ式)の3番(21.0度)を使用して試打を行いました。

【ヘッドのご紹介】

ジオテックゴルフ GT BALCK UH

残り200ヤードは、ピンに寄せる距離になる。

やや大き目なボディーサイズにすることで、「拾いやすさ・安定性・最適スピン」を実現。
フェースの大型化。特に高さ方向を高くすることで、構えた時の安心感をもたらします。 また、ヘッドの厚みが増しながらも重心位置を高くならない設計により、高い打出し角も両立しました。

 

試打結果は、こんな感じでした・・・

ボール初速 59.8 m/s
打出角 16.2 度
バックスピン 2,814 rpm
平均飛距離 234.6 ヤード
最大飛距離 237.1 ヤード
飛距離のブレ 8.1 ヤード
方向性のブレ 9.9 ヤード

※試打の平均データです

ゴルフおじさん
ストレートから軽いドローで安定しており、バックスピンが少なくなってしまう様なショットもないので弾動高も安定していて、安心してグリーンを狙っていけそうです。

【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)

【見た目・コスメについて・・・】

見た目は「TENSEI Pro 1K」シリーズのデザインを踏襲しており、帯(バンド)の部分はシルバーになっています。ウッド用シャフトと同様に、非常に引き締まったかっこいいデザインだと思います。
手元の「1Kクロス」部分のデザインと、帯(シルバーのバンド)を挟んでヘッド側にかけて、カーボンシャフトの素地が見えるクリア塗装のコントラストが、クラブを短く見せてくれる効果もあり、デザイン的に構えやすさを助けてくれる印象です。私(ゴルフおじさん)的には、このデザインであればグリップのベース色は黒の方が断然かっこいいと思います。

 

【ワッグルしてみて・・・】

ワッグルしてみると、「元調子」という先入観から想像していた様なシャフト自体の硬さの様なものは感じることがなく、むしろゆったりと動いてくれる印象でした。
中間部よりもやや上側あたりが、しなってくれているようなフィーリングを感じ、そのフィーリングも「しっとり」とした滑らかな動きで、私(ゴルフおじさん)的には好印象でした。
この「しっとり」としたフィーリングは、ユーティリティで重要と考えている「間の取りやすさ」に繋がると思います。

 

【実際に打ってみて・・・】

まずは、ウオーミングアップ程度に軽く数発打って行くと、すごく違和感がなく、気持ちよくヘッドが降りて来て、「すっ~~~」っとヘッドが通過していくような、とても心地よいフィーリングと共に、イメージしたニュートラルな弾道で飛んで行ってくれます。「こんなに簡単なの?!」とちょっとおもったくらいでした・・・

ゴルフおじさん
そういえば、「TENSEI Pro White 1K(過去記事)」の時も感じたな~~

 

ここから、本気モードの試打に入ります!

結果から言うと、

ゴルフおじさん
ヘッドをボールに当てる(ぶつける)事へのストレスが全くないという意味で簡単でありながら、しっかりとボールを押し出してくれるシャフトだと思います。

ダウンスイングからの挙動が秀逸で、ヘッドを自然と振っている方向に優しく(あえての「優しく」)降ろしてきてくれるので、何かを意識することなくインパクトを迎えられるのですが、「実は・・・」と言わんばかりに、ボールの方向めがけてシャフトがヘッドを押し出し続けてくれている事をインパクトの瞬間に気付かされる(それまで、ひっそりと仕事をしれくれている)ようで、やって欲しい仕事を的確にこなしてくれる良い相棒的なシャフトです。

私(ゴルフおじさん)が感じたイメージを図解してみました・・・・

 

ボール初速も非常に速いのは、ヘッドを押し出す動きがインパクト効率を高い次元で安定させている結果だと思います。更に、打出角もバックスピンも適度なところで安定しているので、飛距離を稼ぎながらキャリーを安定させてくれるので、グリーン(ピン?)を狙って打つ事の多いユーティリティにはうってつけの性能と言えると思います。
球のつかまり(弾道の操作性)については、振っている方向に素直にヘッドが降りてくるので、非常にニュートラル(ヘッド特性に対して)な弾道が打ちやすいと思います。前述の通り、「当てる(インパクト)」に対してストレスフリーな印象で、逆を返せばインテンショナルなショットに対してインパクト時の調整に余力が大きく、弾道の操作性も非常に高く、上級者好みのシャフトと言えると思います。
私(ゴルフおじさん)は、基本的にフェードヒッター(フェードを打ちたい)なのですが、インテンショナルなドローも打って行きやすく、持ち球のフェードだと曲げ幅を変える事も十分に出来るので、結果として飛距離を打ち分けるとこもしやすいと感じました。

 

【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】

  • 寄添って助けてくれるので、インパクトにかけてストレスフリーなこと。
  • 飛距離(キャリー)の安定性が高いこと。
  • コントロール性(球筋のコントロール性)が高いこと。

 

【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】

  • やや大き目なウッド型の方が相性がいいこと。
  • オートマチックなお助けシャフトではないこと。
  • 左(右利きの場合)を完全には消しきれないこと。

 


【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!

色々書いてきましたが「TENSEI=上級者向き」という先入観を持たずに多くのゴルファーに、このシャフトの良さを体験して頂きたいです。

キャリーを安定させて安心してグリーンを攻めたいゴルファー
アグレッシブにショットメイクしていきたいゴルファー
・ユーティリティのショットをシビアなものにしたくないゴルファー

こんなゴルファーに特におすすめできるシャフトだと思います。


 

三菱ケミカル公式ホームページ https://www.mitsubishichemicalgolf.jp/

ジオテックゴルフ公式ホームページ:https://www.geotechgolf.com/


ジオテックゴルフなら、シャフトを多数ラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。



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ABOUTこの記事をかいた人

ゴルフが好きで、ゴルフ業界の仕事に就くほどのゴルフバカです。 GeotechGolfのホームページ管理者をする傍ら、ゴルフクラブの飽くなき探求をする事を、生業としています。 平均スコア:85前後 ヘッドスピード:47m/s 得意なクラブ:8番アイアン クラブ組立レベル:マイクラブは作れる程度 ※時折独自の意見を展開するので、温かい目で見守っていただけると幸いです。