目次
「TOUR AD GC(ツアー AD GC)」とは・・・
「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2024年の第5段は、2024年9月6日発売の、「TOUR AD GC(ツアー AD GC)」を取り上げます!
グラファイトデザイン社の「TOUR AD」シリーズは、多くのプログルファーにも愛用され、上級者を中心に多くのゴルファーに支持されているシリーズです。
その中でも、発売以来プロや上級者に圧倒的な支持を受けていた「TOUR AD PT」。
このシャフトは、この世に存在する全てのシャフトのなかで、最もクセがない「どまんなか」的な特性を持つと言っても過言ではない(?)シャフトです。
「クセが無いシャフト」は、スイングのミスがそのままショットに出やすい反面、インテンショナルなショットは打ちやすいです。この一見デメリットに感じる、「ミスがそのままショットに出る」までも、プロや上級者にとっては、「自分の調子を測る」、「スイングを矯正する」といったメリットに働く為、圧倒的な支持を受けているのだと思います。
その「TOUR AD PT」よりもメーカーの特性マップでは、真ん中に位置付けられているのが、今回の「TOUR AD GC(ツアー AD GC)」です。
私(ゴルフおじさん)的には、ゴルファーの技量を求められるこの様な、クセの少ないシャフトのレビューと言うことに、やや緊張しながらも試打を行いましたので、じっくりとレビューしていきたいと思います。
「TOUR AD GC(ツアー AD GC)」って、どんなシャフト?!
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 | レングス |
TOUR AD GC-4 | R2 | 47.0g | 5.5 | 中 |
46 |
R1 | 49.0g | 5.5 | |||
S | 49.0g | 5.5 | |||
TOUR AD GC-5 | R2 | 54.0g | 4.5 | ||
R1 | 55.0g | 4.5 | |||
S | 56.0g | 4.5 | |||
X | 59.0g | 4.4 | |||
TOUR AD GC-6 | SR | 64.0g | 3.1 | ||
S | 65.0g | 3.1 | |||
X | 67.0g | 3.1 | |||
TX | 70.0g | 3.1 | |||
TOUR AD GC-7 | S | 73.0g | 2.7 | ||
X | 74.0g | 2.7 | |||
TX | 76.0g | 2.7 |
スイングの進化に対応した
新世代ニュートラルシャフト
ゴルファーのスイングの変化やフィジカルの進化、さらにはクラブヘッドの高性能化に対応させるべく新たなテクノロジーを導入した、新時代のニュートラルシャフト。
スイング時に発生するシャフトのねじれとつぶれを抑え、高いミート率とボールスピードで安定した大きな飛びへと導きます。※グラファイトデザイン社ホームページより引用
ちなみに、「TOUR AD GC」の「GC」は、「GAME CHANGER(ゲームチェンジャー)」の略だそうです。
「TOUR AD GC(ツアー AD GC)」試打開始です!
試打結果は、こんな感じでした。
ボール初速 | 67.97 m/s |
打出角 | 14.42 度 |
バックスピン | 1805 rpm |
平均飛距離 | 274.1 ヤード |
最大飛距離 | 275.9 ヤード |
飛距離のブレ | 3.8 ヤード |
方向性のブレ | 15.0 ヤード |
※試打の平均データです
【計測結果をみて・・・】
私(ゴルフおじさん)はバックスピンが少ないので、初速、打出角、バックスピン共に、いつもの平均的な値です。1球(赤い軌跡)だけ右に出た高い球になっていますが、意図的に右に打ち出してドローを意識した球なので、若干高くなっているのも違和感が無く、安定したドローになっている様に思えました。
【ゴルフおじさん】的な試打レポート(めっちゃ主観です)
【見た目・コスメについて・・・】
「TOUR AD シリーズ」伝統(?!)のデザインですが、配色は手元がゴールド(シャンパンゴールド?)で、先端側が「TOUR AD HD」以来の白を使ったデザインです。
私(ゴルフおじさん)的には、先端側が白いシャフトは、構えやすい(エイミングしやすい 飛球線とシャフトを直交させるイメージで構えはじめる為)ので、とても好印象でした。
それと、先端側が白いことで視覚的に軽く感じるため、速く振りきれるイメージが沸きやすくドライバーには最高のデザインだと思います。
【ワッグルしてみて・・・】
今回もいつものように、私(ゴルフおじさん)がクラブの組立を行ったのですが、シャフト単体で触った時点から、ただならぬ気配を感じていて、最初にワッグルした時は、思わずフレックスを再確認したほど、「硬い」印象でした。但し、この「硬い」印象は決して悪い意味に働くことなく、ヘッドが異常なまでに速く追随してくれるので、操作性の良さを予感するものでした。
【実際に打ってみて・・・】
少々緊張しながら試打スタートです(^^;
まずは、ウオーミングアップ程度に軽く数発打って行くと、スイングに対して敏感に反応してくれる、追随性の高さというか軽快ヘッドがついてくるような感覚で、とてもよく弾いてくれるので気持ちよく飛んで行ってくれてます。軽く振ってもしっかり打ち出せるので、安心して振っていけそうな気がします。
ここから、本気モードの試打に入ります!
結果から言うと、
打つ前にも想定していなかったことなのですが、打ってみて最初に感じたのが「スピード感」です。ワッグルした時に感じていた「硬さ」から直結するような「棒の様な硬さ」から来るスピード感ではなく、しなりを感じながらも感じる、「走り」と表現すると少し違うような「スピード感」を感じます。表現が難しいのですが、しなったシャフトが直線(元に)に戻ろうとする力強い復元力のような感じです。
それに加えて、このスピード感を持ちながらもクセのなさ(素直さ)からくる、操作性が高い(プレーンに乗せやすい、フェースコントロールがしやすい)ので、とてもミートしやすく、打ち出し方向の打ちわけがしやすいのが特徴だと思います。
従来の「The クセがない」の代表であった「TOUR AD PT」は、全長に渡って太さなりの硬さになっているので、先端が軟らかく先端寄りが動く挙動に対して、「TOUR AD GC」は真ん中でしなりながらも、全長に渡って均一な硬さのフィーリングです。このフィーリングが違い(大きな違いだと思いますが・・・)がありながらも、どちらも操作性の高さとクセがない特性なのは間違いないと思います。
但し、「TOUR AD GC」は今どきの重たいヘッド(≒大慣性モーメント)と合わせやすくするためや、昨今のスイング手法に対して、「クセのなさ」の特徴を持たせるアプローチ(手法)が違うのだと思います。
ここで、何が言いたいかというと、ヘッドが重たいクラブであるか、シャフトに負荷をある程度掛ける(≒タメを作る)スイングであると、「TOUR AD PT」よりも「TOUR AD GC」の方が飛距離を伸ばしやすく、操作性も高いものになっていると思います。
私(ゴルフおじさん)的には、少しだけシャフトに負荷をかけて、一気に振りぬくイメージで打ちましたが、しっかり芯を食って、シャフトがボールをしっかり押し出してくれるので、安定して初速も速く、球筋も安定して打てました。今回はドロー系がイメージ出しやすいように思えましたが、シャフトスペックを変えたりすることで、フェードのイメージでも感じが出ると思います。
なので、持ち球が何であっても、「このシャフト打ちにくい」と感じるゴルファーは少ないと思います。最新の「ザ・クセがない」シャフトのポテンシャルに驚かされるばかりです。
【ゴルフおじさん的、似ているシャフトは・・・】
振っている印象と言うポイントで、他社の古いシャフトになりますが、「ROMBAX V(初代ランバックス)」ではないかと・・・
※私(ゴルフおじさん)の勝手な感想です・・・
【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】
- クセがなく、スピード感があること。
- スイングプレーンに乗せやすく、ミート率が高いこと。
- 操作性が高く、球筋のコントロールがしやすいこと。
【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】
- ヘッドが軽いクラブや、シャフトに負荷をかけないスイングでは、素直なシャフトに感じにくい。
- スピード感(テンポ)が速いので、ヘッド重量やクラブ長が変われば適正なスペックが変わることがある。
- 振動数管理をしていると、従来のシャフトの概念とは相容れないかもしれない。
【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ!
・ミスがミスとしてスイングなりの弾道になってほしいゴルファー。
・球筋をスイングで打ち分けていきたいゴルファー。
・ヘッドの特性を活かしつつ、しっかり振っていきたいゴルファー。
「TOUR AD GC(ツアー AD GC)」は、新世代の「ザ・クセがない」シャフトじゃないかと思います。
グラファイトデザイン公式ホームページ https://graphitedesign.gd-inc.co.jp/
ジオテックゴルフ公式ホームページ(TOUR AD GC):https://www.geotechgolf.com/
ジオテックゴルフなら、各社のシャフトをラインナップしておりリシャフト(シャフト交換)なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。