シャフト徹底試打レビュー「TENSEI Pro RED 1K（テンセイプロレッド 1K）」編

1 「TENSEI Pro RED 1K（テンセイプロレッド 1K）」とは・・・
2 「TENSEI Pro RED 1K（テンセイプロレッド 1K）」って、どんなシャフト？！
3 「TENSEI Pro RED 1K（テンセイプロレッド 1K）」試打開始です！
4 【ゴルフおじさん】的な試打レポート（めっちゃ主観です）
5 【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ！

「TENSEI Pro RED 1K（テンセイプロレッド 1K）」とは・・・

「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2024年の第２弾は、2024年3月1日に発売になった、三菱ケミカル「TENSEI Pro RED 1K（テンセイプロレッド 1K）」を取り上げます！

三菱ケミカルのシャフトとして、「Diamanaシリーズ」と並んで人気の「TENSEI（テンセイ）シリーズ」の最新モデルです。

なんと言っても、「TENSEI Pro 1K（テンセイプロ 1K）シリーズ」は歴代のモデルで、

オレンジ：曲がらない
ホワイト：振り抜きが良い
ブルー：クセのない全体しなり

と来ていて、今回はレッドです！

三菱ケミカルシャフトのお約束は言うまでも無く、色によって特性を表している（ことが殆ど）なので、言わずともお分かりいただけると思いますが、待望の先系シャフト（調子は先中）になります。
昨今当たり前になりつつある、MAX系ヘッドの台頭で、以前以上に存在価値を感じる先系シャフトだったので、早速試打を開始したいと思います。

「TENSEI Pro RED 1K（テンセイプロレッド 1K）」って、どんなシャフト？！

モデル	フレックス	重量	トルク	調子
TENSEI Pro Red 1K 50	R	50.5g	4.7	先中
	S	54.5g	4.5
	X	56.5g	4.5
	TX	57.5g	4.5
TENSEI Pro Red 1K 60	R	58.0g	4.0
	S	60.5g	3.9
	X	63.5g	3.8
	TX	64.5g	3.8
TENSEI Pro Red 1K 70	S	70.5g	3.0
	X	73.0g	3.0
	TX	74.5g	3.0
TENSEI Pro Red 1K 80	S	80.0g	2.9
	X	82.5g	2.9
	TX	83.5g	2.9

前身のCK（カーボンケブラー）クロスをベースに、三菱ケミカルが独自に開発した1K（ワンケー）クロスを搭載したTENSEI™ Pro 1K ライン。ドレープ性の高い織物状の素材を採用することでしなやかなフィーリングをもたらし、エネルギーロスを最小限に抑えてヘッドへのパワーの伝達効率を高めています。
Pro Red 1Kシリーズはしなりを最大限に活かして飛距離を出していくモデル。中央部のしなりを活かしつつ、先端部は大型ヘッドにも負けず、適正は打出し角とスピン量であらゆるシチュエーションにおいて、ハイパフォーマンスを実現します。

※三菱ケミカル社ホームページより引用

何といっても、ドライバー用先系シャフト（先調子、先中調子）で唯一の80ｇ以上のラインナップがある事ではないでしょうか。ヘッドの大型化（慣性モーメント大型化）による恩恵を受ける為に先系のシャフトの需要拡大もあり、それにFWを合わせたいとなると、80ｇもラインナップしてもらえると、クラブセッティングの自由度が格段に向上するので、私（ゴルフおじさん）的にはフィッティングする立場としても、とても重要なポイントだと思います。

「TENSEI Pro RED 1K（テンセイプロレッド 1K）」試打開始です！

今回は、ジオテックゴルフの「GT９　SLE」ドライバー（カチャカチャ式）の9.5度を使用して試打を行いました。

【ヘッドのご紹介】

ジオテックゴルフ　GT9 SLEドライバー
"圧倒的な飛び+やさしさ"シャフトアダプタ式の最新モデルで、広いスイートエリアと高いエネルギー伝達効率、拘りの打感で、高い評価を頂いています。

試打結果は、こんな感じでした・・・

ボール初速	68.10 m/s
打出角	14.66 度
バックスピン	1,881 rpm
平均飛距離	274.5 ヤード
最大飛距離	275.8 ヤード
飛距離のブレ	2.8 ヤード
方向性のブレ	14.0 ヤード

※試打の平均データです

１球（黄色）が低くて曲がりが大きいショットがありますが、これは私（ゴルフおじさん）の技量不足です。力強いストレート系ボールで安定しています。但し、これも私の技量の問題が大きいですが球筋を打ち分けると言った印象ではなく、曲がりの絶対量は凄く少ないものの、ドロー回転もフェード回転もでていました。

【ゴルフおじさん】的な試打レポート（めっちゃ主観です）

【見た目・コスメについて・・・】

歴代のTENSEI Pro 1Kシリーズと同じで、カラーバンドの部分がレッドになっています。私（ゴルフおじさん）的には、TENSEI Pro 1Kシリーズの「TENSEIロゴ」近辺のカーボンの素材そのものが見えている部分と、ピカピカな「TENSEI」のロゴが「サイバーな感じ」が凄く好きです。あと、この「TENSEI」ロゴの右側にある「1K（１とKがくっついた）ロゴ」の「１」の部分だけピカピカところが、小さな拘りが見えるの当たり、流石、三菱ケミカルという感じでチョベリグです！

【ワッグルしてみて・・・】

手元の安定感（しっかり感？！）を感じながら中間から先端が滑らかに動く感じで、軟らかいと言うより、とても自然なしなり心地です。私（ゴルフおじさん）が得意ではない「勝手に動き回る」様なシャフトではありませんでした。むしろ、グリップエンドから１本筋が通った感じがあるので、とても扱いやすさを感じさせてくれます。

【実際に打ってみて・・・】

それでは試打スタートです！

まずは、ウオーミングアップ程度に軽く数発打って行くと、勝手にヘッドを押してくれる感じを感じながらも、手元でしっかりとヘッドの位置を感じ取れるフィードバックがあるので、ヘッドが動いていても不安な感じを持つことなく打っていける様な印象です。初速も簡単に出ている様です。ウオーミングアップもそこそこにして・・・

ここから、本気モードの試打に入ります！

結果から言うと、

セミオートマ＆ぶっっっ飛び系シャフトだと思います！

ヘッドスピードが比較的速いゴルファーを対象としたシャフトでは、ピカイチの「飛距離に対するやさしさ」を持っていると思います。私（ゴルフおじさん）は結果的に曲がったミスショットを打ってしまっていますが、イメージで言うと「80％のパワーで打っても飛距離が落ちないのでは？！」と思うほどのボールを速く打ち出してくれる性能の高さを体感できました。それでいて、シャフトの操りやすさを感じやすく、私（ゴルフおじさん）が得意としていない先系シャフトでありがちな、スイング中にヘッドの場所が分からなくなる様な事もありませんでした。

ちょっと表現が伝わるかわかりませんが、振っていると、ゴルフの旗竿の様なしなるけど均一性のある硬いもがシャフト全長にわたって、芯として感じられる部分があり、それでいて前述の様な挙動を感じるのでグリップエンドとヘッドとの一体感を感じ取れるのが今まで感じたことなかった新鮮なフィーリングに思えます。
※↑完全に私（ゴルフおじさん）の感覚的な話です。

シャフトがしなってヘッドが動いているけど、しっかりと粘ってくれる（タメと言う意味ではなく、走り過ぎない）感じで、暴れている印象が粗なく、「スパンっ！」と振り切れる感じが気持ちいです。これは手元の剛性の高さから来る、切り返しの安定感。しっかりとした切り返しをしても、何事も無かったようにダウンスイングを開始できる安定感が、心地いい振り抜きの源かも知れません。バックスピンも極端に少なくなるわけではないので、打出し角がブレても、適度なバックスピン量とのバランスで極端に飛距離ロスをする事も少なく、結果的に飛距離のブレが少なくという摩訶不思議な感じです。まさに実践向きなシャフトで、更に今どきのMAX系のヘッドとは非常に相性がいいと思います。

まさに・・・

鬼に金棒！
MAXにTENSEI！！

と言った感じです。