シャフト徹底試打レビュー「SPEEDER NX Violet（スピーダー NX バイオレット）」編

「SPEEDER NX Violet（スピーダー NX バイオレット）」とは・・・

「シャフト徹底試打レビュー」徹底試打の2024年の第４段は、2024年9月12日発売の、「SPEEDER NX Violet（スピーダー NX バイオレット）」を取り上げます！

ご存知だと思いますが、SPEEDER NXは初代の「SPEEDER NX Blue（過去記事）」から、２代目「SPEEDER NX Green（過去記事）」、３代目「SPEEDER NX Black（過去記事）」と、あります。それに続く今回の「SPEEDER NX Violet（スピーダー NX バイオレット）」になります。
発売以来、不動の人気を誇るSPEEDER NXシリーズの第4世代目になるこのシャフトは皆さんの期待も大きいと思いますので、じっくりと打ち込んでみてレポートしたいと思います。

「SPEEDER NX Violet（スピーダー NX バイオレット）」って、どんなシャフト？！

NXの“DNA”を引継ぎSPIRAL UP　新テクノロジー「DHX」を搭載
ヘッドスピードアップを実現した新テクノロジー「DHX」を搭載し、NXシリーズがさらに進化。
中調子ながらボールのつかまり、上がりやすさも追求しています。
NXを超えた新しい「NX」をぜひ体感してください。

DHX
カーボンシャフトの特長である設計の自由度を活用し、45°層以外の第2のバイアス層を新たに積層しました。
従来の45°層と第2バイアス層の組み合わせにより、ヘッドスピードの向上を実現した
新テクノロジーです。

VTC（バリアブル ルク コア）
SPEEDER NXシリーズから搭載しているVARIABLE TORQUE COREテクノロジー。
初代NXと比べて、先端と手元のねじり剛性を約10%アップしました。
先端と手元のトルクを締めることで、中調子の振りやすさと、高初速・高弾道の両立を実現しました。

※藤倉コンポジット社ホームページより引用

「SPEEDER NX Violet（スピーダー NX バイオレット）」試打開始です！

今回は、ジオテックゴルフの「GT BLACK SLE」ドライバー（カチャカチャ式）の9.5度を使用して試打を行いました。

【ヘッドのご紹介】

ジオテックゴルフ　GT BLACK SLEドライバー マットなブラックで、輝くスコア。 上級者が好む、中弾道で伸びのあるショットを再現性高くするために、適度な重心高と重心角により、 狙ったラインに思い描いた球筋で打ち出すことを可能にします。

試打結果は、こんな感じでした。

※試打の平均データです

上記の弾道を見て頂いてもお分かりいただける様に、右に抜けるような球も無く安定して、つかまった球になっています。計測した詳細データを確認すると１球のみスライス回転のものがありましたが、「スライス69rpm」でストレートといっていい様なものでした。
恐るべし、新テクノロジー「DHX」 × VTC（バリアブル ルク コア）！！

【ゴルフおじさん】的な試打レポート（めっちゃ主観です）

【見た目・コスメについて・・・】

「SPEEDER NX BLACK」までの３モデルとは大きく変わり、ロゴも刷新され「NX」の文字が大きくなり、「FUJIKURA」のロゴが非常に控えめになったので、構えた時にすっきりしたので、私（ゴルフおじさん）的にはGoodなポイントです。
手元の黒い部分のおかげで黒いグリップとの相性も良く、私（ゴルフおじさん）的には黒いグリップを入れる事で、グリップからシャフトの黒い部分までが一体に見えて、見た目から感じるクラブの長さが短く感じるので、凄くしっくりきました。モデルカラーのバイオレット（紫）も深みのあるしっとりとした色合いで、下の写真よりも高級感のある印象があります。また、太陽光の下では若干青みがかっている様にも見えるかんじで綺麗な発色をして、ヘッドとの色合いもまったく気にならないと思います。

【ワッグルしてみて・・・】

必ず続きを読んでいただかないと誤解を生んでしまいそうで怖いのですが、それを恐れずに言いますと、私（ゴルフおじさん）のワッグルした時の第一印象は、

「硬っ！！」

でした・・・

ワッグルの際に感じる、この硬い印象は基本的に最後まで大きく変わることはないのですが、実際に打った感想の所で書かせていただく内容になりますが、スイング中にはシャフトの走りを実感できるので、従来のシャフトとは違う「新しいテクノロジー」がこの様な印象を生んでいるのだと思います。

【実際に打ってみて・・・】

前情報で、「SPEEDER NX Blue（過去記事）」に似ていると思っていたのですが、前述の通りワッグルをした時に「硬い」印象を受けたので様子を見ながらの試打開始となりました。
ウオーミングアップ程度に軽く打って行くと、ややしっかりした感覚はあるものの、適度にしなりを感じられるので、正直ちょっと驚きました。
打っていても、厚いインパクトの予感を感じられるので、良いフィーリングを感じながらウオーミングアップを終了。

ここから、本気モードの試打に入ります！

結果から言うと、インパクトでボールを押し込んでくれて、それに加えて操作性の高さを合わせ持つ、鬼に金棒的なシャフトでした。

前述の「SPEEDER NX BLUEに似ている」というのは、間違いないと思います。但し、挙動は似ていますが、動き方がおとなしくなっている（？）様な印象で、その代わりに高い操作性を手に入れているのだと思います。
インパクト前で、ヘッドを「ググッと」押してくれるような加速感で厚いインパクトで打ちやすく、それでいて操作性が良くボールのコントロールがしやすい（ボールに思った通りにあてやすい）です。基本的な特性は、「ややつかまる」だと思うので試打した弾道も安定して「ややドロー」で安定していたのだと思います。

そこで、思いました！！

これって、「SPEEDER NX BLUE」と「SPEEDER NX GREEN」の特徴ではと・・・

私（ゴルフおじさん）が考える、位置づけはこんな感じです。

「SPEEDER NX BLUE」と「SPEEDER NX GREEN」を融合して、鬼に金棒的なシャフトに仕上がっていると思いました。

ボールの打出し角も安定していて、バックスピンも過度に減ってしまう事もなく、掛かり過ぎる事もなく、飛距離を稼げる打出し角とバックスピンで打ち出してくれます。スイングの技術ではなくシャフトが整えてくれるので、安定した飛距離性能を実現していると思います。

ボールのつかまりも、勝手につかまってしまう様な印象は全くなく、しっかり打ちに行っても適度なドローでおさまり、フェードを打ちに行ってもコントロールしやすいので、安心してねらって打って行けると思います。

【ゴルフおじさん的、似ているシャフトは・・・】

新しい技術てんこ盛りのシャフトなので、選ぶのがとても難しかったのですが、しいて言えば「VENTUS TR RED（過去記事）」と「ATTAS 11（過去記事）」下の２本を混ぜたいような、ヘッド側半分の動きと、手元側のタイミングの取り方が特徴的に感じました。

※私（ゴルフおじさん）の勝手な感想です・・・

【ゴルフおじさん的、魅力的なポイント・・・】

• 右に「ぺろーーーん」というミスが非常に出にくいこと。
• 操作性が良く、大きくない幅での弾道のコントロールがしやすいこと。
• しっかり感からくる部分で、最近の大型ヘッド（大MOI）との相性もいいこと。

【ゴルフおじさん的、要注意ポイント・・・】

• 黙っていも、つかまるシャフトではないこと。
• 大きく弾道を曲げるような打ち方には合わなそうなこと。
• ワッグルがやや硬く感じるので、違和感がある場合はフレックス選びを注意すること。

【ゴルフおじさん】的、こんな方にオススメ！

ここまで色々書かせて頂きましたが、こんなゴルファーにオススメしたいです。

・ある程度シャフトに後押しして欲しいが操作性も欲しいゴルファー。
・VENTUSだとハードだが、従来のSPEEDER NXだと頼りないゴルファー。
・大型ヘッド（大MOI）で、しっかり振って安心して飛ばしたいゴルファー。

いい意味で今までのSPEEDERのイメージを捨てて、一度打ってみて頂きたいシャフトなので、是非一度試打してみてください。

藤倉コンポジット公式ホームページ：https://www.fujikurashaft.jp/

ジオテックゴルフ公式ホームページ：https://www.geotechgolf.com/

ジオテックゴルフなら、各社のシャフトをラインナップしておりリシャフト（シャフト交換）なども承っていますので、ホームページを是非ご覧ください。